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萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~二学期編~
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~第四十八話~

次の日になって、朝になったので、僕は目が覚める。

目が覚めてから、顔を洗う為、洗面所へと行く事にした。

自分の部屋を出て、洗面所に辿り着き、顔を洗った後、鏡で自分の姿を覗いて見ると……そこに写り込んでいるのは、髪がすっかりと長くなっている僕の今現在の姿だった。

はっきり言うと、顔が女顔なので、女の子っぽく見えていたりする。

「うん、やはり……髪を切った方がいいかも知れないかな……冬休みに入ったら、切る事に決めようか……」

そう思いながら、ブラシで髪を整えて、寝癖を直した後

リビングに向かい、朝食を取る事にした。

リビングに向かうと、朝食を用意している朱莉あかり母さんと、手帳に何かを書いている圭吾けいご父さんの姿があったので、僕は両親に朝の挨拶をする事にした。

「おはよう、お父さん、お母さん」

そう言うと

「おはよう、聖ちゃん」

「おはよう、聖」

そう言われてから、椅子に座り、朝食を見てみる。

朝食は、思いっきり和食のメニューで、焼き魚と味噌汁だった。

僕は、朝食を取りながら、両親に

「ねえ、僕……明日、体育祭なんだけど……お父さんとお母さんは、見に来るの?」

そう聞いて見ると

「そうか、体育祭か……私は見に行くつもりだぞ? もちろんしっかりと聖の姿をカメラに収めるつもりだ」

「私も見に行くわね、聖ちゃん、嬉しい?」

「えっと……来てくれるのは嬉しいけど、目立つ事はしないで欲しいかな? 恥ずかしいし……」

そう話しながら、朝食を食べ終ったので、自分の部屋に戻る。

自分の部屋に戻り、着ている服を脱いで、山野辺高校の制服に着替える事にした。

制服に着替え終った後、黒のヘアゴムで、髪を縛って、ポニーテール姿にしてから、鞄の中身をチェックする。

チェックが終った後、部屋を出ると、朱莉母さんがやって来て

「はい、聖ちゃん、これ、今日のお弁当ね?」

そう言って、朱莉母さんからお弁当箱を受け取り

「ありがとう、お母さん、じゃあ、行って来ます」

「行ってらっしゃい」

そう言われてから、家の外に出て、通学路を歩いていく。

外の天気は雲一つない快晴で、風もそんなに吹いていないので、寒いと感じる事は無かった。

数十分後、通っている高校、山野辺高校に辿り着く。

校舎の中に入り、自分のクラスの中に入って、自分の席に着く。

席についてから、鞄の中身を机の中に入れる作業をしていると、キーンコーンとチャイムが鳴って、担任の碓井うすい先生が入って来て、こう言って来た。

「みんな、おはよう、解っていると思うが……明日はいよいよ体育祭となっているぞ、開始時刻は9時となっているが、体育祭の準備があるので、皆は朝八時には、学校に来るようにしてくれ、体育祭が終わって、その次の月曜日に振り替え休日とする事にしたぞ、あと午後の授業は無しとするが、応援団に参加する人と手芸部は、教室に残るように、放送部員は、明日の事で打ち合わせがあるので、お昼になったら、放送部に行くようにな? では出席を取ったら、授業を始めたいと思う」

そう言ってから、先生が出席を取っていき、取り終わった後、午前中の授業が始まった。

授業内容は、それほど難しくは無く、けど黒板に書かれている文字が沢山あるので、ノートに書き写すのに、かなり時間がかかり、指先が少し痛くなってしまった。

あと先生が「ここを感情を込めて、読むように」と言って来て、当てられたらどうしよう……と思ったけど、僕が当てられる事は無く、時間が過ぎて授業が終わったので、ほっとした。

午前中の授業が全て終わって、お昼の時間になった。

先生が言うには、放送部員は放送室に行くようにって言ってたけど、僕は応援団にも出る事になっていたので、教室にいた方が良いのかな? と思ったので、クラスの委員長に

「僕、放送部員なんだけど……放送室に行った方がいいかな?」

と、聞いてみると、委員長が

「そうね、あとはダンスの振り付けと衣装の合わせだけだし……相良さん、衣装はどうなってる?」

そう委員長さんが言うと、相良さんが

「もうちょっとで完成するよ? 委員長、手芸部に行って、作ってきて良いかな? 応援のダンスは委員長に任せるよ」

「解ったわ、相良さんがそう言っているし、天野君も放送室に行っていいわよ? で、打ち合わせが終わったら、教室に戻って来てね? いなかったら、体育館で踊りの練習をしていると思うわ」

「解りました」

そう言って僕は、お弁当を持って、放送室へ向かう事にした。

放送室に辿り着いて、中に入ると、既に先輩達が集まっていて、顧問の朝崎翠先生もいた。

「皆、集まったな? 今日のラジオ放送は中止として、これから明日の体育祭の打ち合わせをしたいと思うぞ? 彩、プログラム構成を作成してくれ」

「解りました、先生、じゃあまず……開会の言葉だけど、開会は亮太君にお願いするわ」

「了解です、でも、どう言えばいいですかね?」

「そうだな……「これから、体育祭を始めます」で良いんじゃないか?」

「え~でも、なんかそれってシンプルで面白く無くない? せっかくの体育祭なんだからさ? もうちょっと嗜好を凝らしてやってみましょうよ?」

「そうね、洋子の言うとおりかも……? 亮太君、テストとして台詞を言って見てくれない?」

「あ、ならせっかくのブラックなんだし、悪役風に言って見てはどうかしら?」

「はあ……悪役ですか……じゃあ、こんな感じですかね? 「は~っはっはっは! これから~体育祭を始めちゃうぜ~!」…………変じゃないですか? これ」

「……あ~何と言うかだな……うん、変だな」

「…………やっぱり、普通で良いかも知れないわね」

「そうね、じゃあ亮太君、やっぱり普通でお願いするわね」

「解りました」

「あとは、私達は全員競技だけ出る事になっているから、私達放送部員の出る競技になった時、いない人の代役を決めときましょうか?」

そう彩部長が言うので、皆で全体競技の時のいない時の代役を決める事になった。

亮太が、太一先輩の代役で、僕が洋子先輩と彩部長の代役をやる事になり、彩部長が「打ち合わせはこれぐらいでいいわね? あとは本番を頑張りましょう、私達放送部員は、機材のセッティングがあるから、朝早くに学校に来る事、いいわね?」と言って、放送部の打ち合わせが終わり、お弁当を食べた後、僕は教室に戻る事にした。

教室に戻ると、相良さんがいて

「あ、天野君、衣装が完成したから、試着してくれないかな? 大丈夫、採寸したから、サイズは合っている筈よ?」

と衣装を前に出して言って来たので、僕は

「えっと……ここで?」

「そう! あ、なんなら後ろ向いているから、着替えて見て?」

出来れば教室を出て行って欲しいんだけど……出て行く様子が無かったので、仕方が無く、その場で着替える事にした。

着ている服を脱いで、手渡された衣装に着替える。

確かにサイズは合っているけど……下がスカートなので、今の僕……どう見えるんだろ?って思ってしまった。

着替え終わって、相良さんに

「えっと、着替え終わったけど、どう?」

と言うと、後ろを向いていた相良さんが、僕を見て、一言

「グッジョブ! 良く似合っているわね……ねえ、天野君?」

「な、何?」

「本当に女の子なんじゃないの? 何でノーメイクでここまで可愛いのよ? ある意味凄いわよ? 見た目は女子に見えているし、そのポニーテールを外したら、完璧に女子ね」

「は、はあ……でも、僕は本当に男だから」

「でも、その声を聞いていると、男に全く見えないわよ? まあいいわ、じゃあ皆、体育館にいると思うし、今から向かいましょうか?」

「え、この格好で?」

「当たり前よ? さ、行きましょう」

そう言って手を握って来て、握力が強く振り解けそうに無いまま、移動する事になり、体育館へろ連行されてしまった。

体育館に入ると、中にいた人達に、凄い目で見られているのを感じた。

しかも「あの子可愛い……」「あんな子いたっけ?」とか言われて、クラスメイトでは見かけなかったので、他所のクラスメイトにそう言われているのだと、思ってしまった。

そう思っていると、委員長が近づいて来て

「あ、もしかして……天野君?」

「そうだけど……」

「うわ……凄い似合っているわね? 滅茶苦茶可愛いわ……うん、せっかく天野君も来た事だし、応援の練習しましょうか」

と言って、僕のその中に加わり、応援の練習を行なう事になった。

台詞と振り付けは、結構簡単だったので、ミスをする事無く覚えて、時間が過ぎて、暗くなり始めた頃に練習をやめて、制服に着替える為、教室に戻り、教室で制服に着替えた後、着ていた衣装をどうするか……考えていると、相良さんが教室に戻って来て

「天野君、その衣装、私が預かるけど、いいかな?」

と言ってきたので

「じゃあ、お願いします」

と言って、相良さんに着ていた衣装を渡すと

「はい、じゃあ、お疲れ様、天野君、本番は明日だから、頑張ってね? それじゃあ」

「あ、うん、じゃあ、さようなら」

そう言って、僕は家へと戻る事にした。

家に戻ってから、思う事は……明日、上手く出来るかな……? と、そう思ってしまったのでした。

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