~第四十七話~
目覚ましが鳴って、僕は、朝早くに起きた。
朝起きて、顔を洗いに洗面所に向かって、鏡を見てみると……髪の毛が左右に跳ねていて、寝癖を見つけた。
寝癖を直してから、顔を洗い、発声練習をする事にした。
「あ~あ~……高い声と低い声を出してみようっと」
また、高い声しか出ないとか、不味いかなあ……と思ったので、両方の発声練習をしてみる。
何とか高い声と低い声が出たので、洗面所から離れて、リビングに向かった。
リビングに辿り付くと、朝食を食べている、朱莉母さんと、圭吾父さんがいて
「お、おはよう、聖」
「おはよう、聖ちゃん」
「おはよう」
そう言って、僕も椅子に座り、出されている朝食を見てみる。
朝食は、コーンフレークに牛乳とサラダだった。
ゆっくり時間をかけて、食べ終わり、自分の部屋に戻って、山野辺高校の制服に着替える。
着替えが終わり、鞄の中に必要な物を入れて、髪が長いので、黒のヘアゴムで後ろを縛ってから、自分の部屋を出ると、朱莉母さんがやって来て
「はい。これ、今日のお弁当ね?」
と言って、僕にお弁当箱を渡して来たので
「ありがとう、お母さん、じゃあ行ってきます」
そう言って、外に出る。
外の天気は快晴で、雲ひとつなく、風もそんなに吹いていないので、寒く感じる事はなかった。
歩いて行っても、遅刻とか全くしなそうだったので、歩いて通学路を進んで
目的地、山野辺高校に辿り着く。
校舎の中に入り、自分のクラスに行き、自分の席に座って、鞄の中身を入れていると
「おはよう、聖」
と言って来たのは、同じクラスの赤井亮太だった。
僕は、いつものこえで話しかける。
「おはよう、亮太」
「明後日は、いよいよ体育祭だな?」
「うん、そうだね」
「聖……チアやる事になったそうだな? まあ……頑張れよ?」
「う、うん……」
そう話していると、チャイムが鳴って、担任の碓井先生が入って来て、こう言って来た。
「皆、おはよう、今週の土曜日に体育祭となっているので、今週は特別授業とする、午前中は平常授業、午後は体育祭に向けての、衣装作りをする事になった、では、出席を取ったら、授業を始めるぞ」
そう言って、授業が始まった。
授業内容は、時間割どおりの授業で、前より難しくなっていた。
まあ、先生に当てられたりはしなく、黒板の文字をノートに書き写すと言う作業だけでよく、時間があっという間に過ぎて行き、お昼になった。
昼になったので、亮太と一緒に、放送室に行く事にした。
放送室に入ると、既に先輩達がいて、昼食を取っていた。
よく見てみると……先輩たちのお弁当の中身が全て、一緒だった。
「あ、聖君に亮太君、来たわね?」
「はい、えっと……先輩達のお弁当、ほとんど一緒じゃないですか?」
「今日は偶然にも被ったのよね? ほら見て?」
そう言われて、見てみると
お弁当箱の中身が、全員炒飯だった。
よく見てみると、部長の彩部長のお弁当も、双子の洋子先輩と太一先輩のお弁当も、亮太のお弁当の中身も炒飯だった。
「本当だ……」
「ちなみに私がシーフード入りでね?、太一がハム入り、洋子が卵多めになってるみたいよ?、亮太君のは?」
「あ、俺のカレーピラフとか言うんですかね? カレーが混ざってます」
「そう、じゃあ、聖君のは?」
「えっと、僕のは……」
そう言って、僕のお弁当箱を見てみると
僕のだけ、たこさんウインナーと卵焼きとお握りだった。
何と言うか……お子様ランチっぽい感じかも?
「……なかなか可愛らしい中身ね?」
「そうですかね? じゃあ、頂きます」
そう言って、お弁当を食べる事にした。
皆が食べ終わり、彩部長が
「じゃあ、太一に亮太君、ラジオお願いね?」
「了解」
「分かりました」
そう言って、二人はブースの方に向かい、僕は、ルームで待機する事にした。
ブースに向かった二人がOKサインを出した後、彩部長が
「じゃあ、行くよ? 洋子」
「Ok~」
そう言って、マイクのスイッチを入れて、こう話す。
「これから、お昼の放送をはじめます」
こうして、今日のラジオ放送が、始まるのだった。
「今日の始まりました、ヤマノベラジオ~今日のパーソナリティーは、毎度おなじみブラックと」
「レッドでお送りします」
「おや~レッドさん、普通なコメントですねえ~」
「まあなあ~特に言う事もなかったので、普通にコメントしてみました」
「そうですか、ところで……そろそろ体育祭ですが、レッドさんは体育祭は楽しみにしてます?」
「そりゃもちろん! 体育祭で頑張れば、良い事があるはずだしな?」
「ほうほう、良い事とは?」
「例えば……徒競走とかで活躍すれば、俺の姿を見て、かっこいいー!と思う女子が現れるかも知れないだろ? だから。頑張る事にするぜ! ちなみに、ブラックはどう思うんだ?」
「そうですね、まあ楽しみと言えば楽しみかも、体育祭というのはそういうもんだし」
「あんまり、乗り気じゃないみたいな感じだな……まあ、とりあえず……音楽でも流しますか」
「まあ、そうですね、え~っと今日の流す曲は……候補が結構あるけど、どれがいいと思います? レッドさん」
「そうだなあ……たまには、こういうアイドル曲もいいかも知れないし、とりあえずこれを流してほしいかな?」
「そうですね、じゃあ、これにしときましょうか?では、蓮城麗華の曲です」
そう言って、音楽が流れる。
その間にルームから、ミニパソを持って、洋子先輩が、ブースの方に向かった。
数分後、音楽が終わり、再び二人がマイクで話しだす。
「いや~いい曲ですね~ちなみに俺は蓮城麗華は結構好きなアイドルだなあ、ブラックは?」
「そうですね~たまに聞く程度ですかね? さて、今日はホワイトちゃんがいないので「ホワイトちゃんに言ってほしい事」はお休みとさせて頂きます、とりあえず……このラジオの感想でも読み上げましょうかね?え~っと……何々?「レッド、普通にやるといい感じ」「ブラック、誰だか気になるな」「ブルーお姉さま希望」「ホワイトちゃんの癒しボイスで、癒されたい……」結構来てますね~」
「本当だ……そうか、普通にやっていれば俺も人気が上がるというのだな?」
「いや、でもホワイトちゃんが圧倒的に人気ですので、レッドさんは勝てないのでは?」
「いや、まだ分らないだろ? 皆、俺を応援してくれよな!!」
「うわ、ドヤ顔でそう言ってる……ちょっと格好悪いかも」
「何か言ったか?」
「いえいえ、あ、もうこんな時間ですね、お相手は常識人ことブラックと」
「燃える魂を持った者、レッドだ!」
「以上でお送りしました、この番組は放送戦隊ヤマノレンジャーの提供でお送りしました」
そう二人が言った後、僕は、マイクのスイッチを切る。
そして、三人が、ルームに戻ってきて、洋子先輩が、マイクのスイッチを入れて、こう話す。
「これで、お昼の放送を終わりにします」
そう言ってから、マイクのスイッチを切った。
「これで、Okよ?」
「じゃあ、あとは放課後、集まるだけね?では、解散」
彩部長が、そう言ったので、僕と亮太は、自分のクラスに戻る事にした。
自分のクラスに戻ると、担任の碓井先生が
「応援団に出る人と手芸部は残って、他の奴は、帰っていいぞ」
と言って、僕と応援団に出る人と手芸部の人が、教室内に残る。
「じゃあ、まず衣装の事だけど……手芸部の相良さん、お願いしていいかしら?」
そう委員長が言って、相良さんと呼ばれた女子生徒が
「はい、任せて下さい、じゃあまず……天野君!」
「ぼ、僕?」
「天野君の衣装の採寸をしたいので、サイズ測らせてくれないかな?」
「サイズって……服の?」
「ええ、じゃあ……今、着ている学生服、脱いでくれる?」
「ええ!? こ、ここで?」
「そう、ほら早く脱いで」
そう言って、相良さんが何所からかメジャーを取り出して、僕を睨んでいる風に見えた。
これは、脱ぐしかないの?
と思いながら、とりあえず上着だけ脱ぐ。
僕が服を脱いで、上半身だけ裸になると
クラスメイトが「は~肌綺麗かも~」「胸があったら、完璧に女子に見えるよね?」「これは萌えるわ~」とか色々と言われてしまった。
相良さんも
「綺麗ね~……ねえ、天野君?」
「な、何?」
「ほんとは女の子なんじゃないの? 女の子だったら、ブラ付けなきゃ駄目よ?」
「僕は、男です」
「ふーん? まあいいわ? じゃあ、サイズ測るわね」
そう言って、サイズを測って貰い、下も脱いで? とか言われたけど、断固拒否する事にした。
そんな感じにサイズを測り終わり、相良さんが「じゃあ、バッチリと仕上げるわ!」と言っていた。
サイズを測り終わった後、委員長が「他に何か決める事は、ありませんか?」と聞いて
クラスメイトが、意見を出し合い、応援の掛け声と、振り付けが決まった。
簡単な掛け声と振付けなので、練習する必要は無いみたいだった。
そんな感じに決まっていき、委員長が「じゃあ、今日はこれで終了です」と言って、会議っぽい物が終わる。
会議が終わって、僕は、放送室に移動する事にした。
中に入ると、もう既に先輩たちがいて、部長の彩さんが
「今日は、亮太君だけ先に来たけど、聖君は何してたの?」
と聞いてきたので、詳しい詳細を話すと
「そう、それは楽しみね?」
とか、とか言われてしまった。
そして、いつもの下校時刻になり、彩部長が
「じゃあ、洋子、お願い」
と言って、洋子先輩に
「はいはい~」
そう言った後、マイクのスイッチを入れて、こう話す。
「下校の時刻となりました、皆様、速やかに下校して下さい、繰り返します、下校の時刻となりました、皆様、速やかに下校して下さい」
そう言った後、マイクのスイッチを切る。
「これで、Ok」
「じゃあ、今日の活動はこれで終わりにしましょう、じゃあ、また明日ね? では、解散」
そう言って、本日の放送部の活動が終了したので、僕と亮太は、一緒に帰り、明後日に体育祭なので、体育祭……頑張る事にしようかな……と、思っていたのでした。




