表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
萌えボイスと呼ばないで  作者: 零堵
~二学期編~
39/86

~第三十七話~

次の日、目覚まし時計のセットした時刻に起きた僕は、まずやる事があった。

それは、低い声の練習を出してみる。

まずは低い声を出してみるかな? あーあーー…………うん、ちょっと低い感じだけど、元の声とあんまり変わらないなあ」

そんな感じに発声練習をして、数分後にやめる事にした。

発声練習をやめた後、自分の部屋から出て、洗面所に向かい、顔を洗う。

顔を洗い終わって、リビングに行くと、もう既に両親が集まっていて、朝食ができていた。

「あ、おはよう、聖ちゃん、朝食出来てるから、食べましょう?」

「あ、うん」

朱莉あかり母さんがそう言って来たので、僕も椅子に座って、朝食を取る。

今日の朝食は、ごはんに味付け海苔、味噌汁に目玉焼きといった物で、あっという間に食べ終わった。

「聖~今日も可愛いな~」

圭吾けいご父さんが、ニコニコしながらそう言って来る。

「可愛いって言われても……髪が長いから、そう見えるだけだよ……父さん、ショートにしたら、言わなくなるんじゃない?」

「いや、聖の今の声で、ショートか……合っているかもな? なあ、朱莉」

「ええ、でも私は、今の聖ちゃんのほうがいいわよ~」

そう言われて、どう返事したらいいか、困ってしまった。

朝食を食べ終わり、僕は、自分の部屋に戻る。

今日も学校があるので、着てる服を脱いで、山野辺高校男子用の制服に着替えた。

制服に着替え終わり、身だしなみのチェックをする。

髪が伸びたと言うか、長髪に近くなっているので、黒のヘアゴムでポニーテールにして鞄の中に、必要な物を入れて、部屋の外に出ると、朱莉母さんがやって来て

「はい、これ、今日のお弁当ね?」

「ありがとう、お母さん、じゃあ、行って来ます」

「行ってらっしゃい~」

と言って、外に出る。

外の天気は、雨がザーザーと降っていて、ちょっと涼しかった。

雨が降っているので、傘をどれを使おうかな……と悩み、白のビニール傘を使う事にした。

雨の中の通学路を歩いて、靴がびしょびしょになりながら、山野辺高校に辿り着く。

傘を傘立てに入れて、自分のクラスに行き、自分の席に着く。

席について、鞄の中身を入れる作業をしていると

「おはよう、聖」

そう話しかけてきたのは、同じクラスの赤井亮太あかいりょうただった。

僕は、教室内で話すのはまずいかな? と思ったので、ノートとペンを取り出して、こう書き込む。

「おはようございます」

そう書きこむと、亮太が

「聖、もうすぐテストあるみたいだし、休日、俺の家で勉強会って事でOkだよな?」

亮太が、そう聞いてくる。

僕は、ちょっと考えて、ノートに

「あ、はい、それでOkです」

と書き込んだ。

「じゃあ、決まりだな? 休日に聖の家に迎えに行くな?」

「判りました」

そう会話をしていると、キーンコーンとチャイムが鳴って、亮太が自分の席に戻り、担任の碓井先生がやって来て、こう言って来た。

「あ~皆おはよう、連絡事項だが、来週は二学期のテストを行う、しっかりと勉強するように、それが終わったら、学園祭の出し物を決めたいと思う、では、授業を始める」

そう言って、授業が始まった。

授業中、僕は、そう言えば亮太の家って、どんなのだろ……? と、思っていた。

授業内容は、数学の問題だった。

結構難しく、何とか黒板の文字をノートに写す作業に専念して、先生に指される事はなく、時間が進み、授業が終わる。

授業が終わり、お昼の時間になったので、僕は朱莉あかり母さんが用意してくれたお弁当を持ち、同じクラスの赤井亮太あかいりょうたと一緒に、教室を出る事にした。

教室を出て、放送室に辿り着き、早速お弁当を食べる事にした。

中身は、スパゲッティとハンバーグで、味付けも甘めにしているので、結構美味しかった。

亮太のお弁当を見てみると、中にカレーが入っている。

ちょっと美味しそうだなあ……と思ったので、僕は

「亮太、ちょっと戴いてもいいですか?」

と聞いてみると、亮太が

「ああ、いいぜ、あ、聖のも少しもらっていいか?」

「あ、はい、どうぞです」

そう言って、お互いのお弁当を少し貰う事になった。

カレーは、ちょっと辛かったけど、美味しく、味付けもいい味付けだった。

お弁当を食べ終わると、部屋の中にいた部長の中田彩なかたあや部長が

「じゃあ、今日のラジオの担当は、洋子と聖君だから、お願いね?」

と言ってきたので、洋子先輩が

「了解、あ、じゃあ今日は初めの挨拶、彩がやってね?」

「解ったわ」

「じゃあ、行きましょうか? 聖君」

「あ、はい」

そう言って、僕は洋子先輩と一緒に、ブースの方に向かった。

ブースの中に入って、マイクのチェックをして、ラジオが始まるのも待つ。

スピーカーから、彩部長の声がした。

「これから、お昼の放送を始めます」

と言ったので、マイクのスイッチを入れて、ラジオをする事にした。



「はい、こんにちは、今日も始まりましたヤマノベラジオ、今日のパーソナリティは、魅惑のお姉さん、ブルーと」


「えっと、ホワイトです、よろしくお願いします」


「ブラックとレッドはどうしたんだ?って言われると……あの二人はね? ええ……」


「なんか、何かあった風な感じに言っているけど、別に何もないですよ? 二人とも元気です」


「そうそう、あ、ところで、ホワイトちゃん?」


「あ、何でしょう?」


「今日は雨が降っていて、涼しい天気だけど、ナンパとかされたよね?」


「なんでされる事前提に言ってるんです!?」


「いや~見た目も声も完璧だから?」


「いや……そこを疑問に思われても、ちなみにされてませんよ! そんな事聞かないでくれますかね?」


「そう~でもされた事あるんじゃない~?」


「う……そ、そういう ブルーはどうなんです?」


「私? そうねえ……うふふ、秘密」


「……なんで僕だけ言わされているんですか……」


「っと、無駄話はおいといて、早速このコーナー、音楽を流します、では、聞いて下さい」


そう言って音楽が流れる。

音楽が流れている間に、ルームにノートPCを持った、亮太が中に入ってきた。

音楽が終わり、マイクのスイッチが入って、再び話し出す。


「はい、今回流したのは、巷で流れる流行曲をチョイスしてみました」


「巷って、本当に流れてるの?」


「あら? ホワイトちゃんは聞いた事ない? よく商店街の店とかで使われてる曲よ? ちなみにオリジナルソングなので、CDは出ていません」


「え……何そのローカルソング……じゃあ、ど、どうやってその曲を?」


「作曲者本人から貰い受けたのです、まあ、ローカルソングだから、人気は今の所ね? 頑張れ!ヤマノバンド~」


「作曲者本人からって、それをどうやって仕入れたのが、物凄く気になりますが……まあ……ここで応援してもね? 僕も一応頑張れって言っておきます」


「じゃあ、このコーナーに行きたいと思います「ホワイトちゃんに言ってほしい台詞」え~っと、今日、言ってほしいセリフは~う~ん……あ、これにしよう、PNはいさいさんから「語尾にニャーをつけて何か一言」では、ホワイトちゃん、どうぞ~」


「ええ? え~っと……と、とりあえずこんな感じでいいかにゃ~?」


「おお、言った途端、物凄い書き込みが!皆、暇よね~他にやる事沢山あると思うのに、あ、暇だから書き込んでいるのか、なるほどなるほど」


「いや、それを言っちゃいけないにゃ……」


「っと、もうこんな時間、お相手は、クールな知的お姉さん、ブルーと」


「えっと、ホワイトですにゃー」


「今の言い方、ちょっと可愛かったわね……おっと、では、以上でお送りしました、この番組は、放送戦隊ヤマノレンジャーの提供でお送り致しました」


そう言ってマイクのスイッチを切って、三人でブースに戻り、彩部長が

「洋子、お願い」

と言って

「はいは~い」

と答え、マイクのスイッチを入れて、こう話す。

「これで、お昼の放送を終わりに致します」

そう言ってから、マイクのスイッチを切る。

「じゃあ、次は放課後に集まるわよ?では、解散」

彩部長がそう言ったので、僕と亮太は、自分のクラスに戻る事にしたのでした。

午後の授業は、普通の授業だった。

黒板に問題が出されて、それをノートに書き込む作業だけで済んで、先生に「これ、読んで?」とか言われる事もなく、授業が終わったので、僕は、同じクラスの亮太りょうたと一緒に、放送室に向かう事にした。

放送室に辿り着くと、既に先輩たちが集まっていて、部長の中田彩なかたあや部長が、こう言ってきた。

「二人とも、来たわね? 明日のラジオの担当だけど、明日は、ブラックとレッドにやってもらうわ」

「了解です、じゃあ、太一先輩、打ち合わせしましょう」

亮太が、そう言って、先輩の西岡太一先輩が

「ああ、そうだな? じゃあ、行くか」

そう言って、亮太と太一先輩は、ブースの方に向かった。

「で、聖君?」

「何ですか?」

「明日の事だけど、明日一日、放送を任せてもいいかしら?」

「え、それって……最初の挨拶と放課後の挨拶もですか?」

「ええ、毎回洋子ばっかりにやってもらったけど、たまには聖君がやるのもいいかもって思ったのよ? 洋子もそれでOkよね?」

「う~ん、そうね……うん、私はそれでいいと思うわ」

「洋子もこう言ってくれるし、引き受けてくれないかな? 聖君」

そう言ってきたので、僕はと言うと

「解りました、何とかやってみますね」

「ありがとう、じゃあ、洋子、このルームでのマイクの使い方を教えてあげて?」

「はいは~い、じゃあ、聖君、教えるわね?」

「あ、はい」

僕は、洋子先輩にマイクのスイッチの入れ方を教えて貰った。

教えてもらった後、亮太と太一先輩が、ルームに戻ってきて

「打ち合わせ終わったぞ」

と言ってきたので、彩部長が

「お疲れ様、じゃあ、もうこんな時間だし、いつもの願いね? 洋子」

「はいは~い」

そう言って、洋子先輩がマイクのスイッチを入れて、こう話す。

「下校の時刻となりました、皆様速やかに下校して下さい、繰り返します、下校の時刻となりました、皆様、速やかに下校して下さい」

と言ってから、マイクのスイッチを切る。

「これでOK、聖君、こんな感じに使うのよ」

「あ、はい、わかりました」

「じゃあ、今日はもう解散ね? では、解散、あ、洋子、帰りにケーキ屋寄ってかない? 新作出たらしいわ」

「ほんと? じゃあ、行きましょう?」

「食べすぎで太るんじゃないのか?」

「太一煩い! いいでしょ別に!」

そんな会話をしていたので、僕と亮太は「お疲れ様でした」と言って、一緒に放送室から出て、帰る事にした。

朝から雨が降っていたので、放課後になっても降り続いていた。

白のビニール傘を挿して、亮太の傘もビニール傘で、一緒に雨の中を歩く。

歩いていると、亮太が

「聖は、雨の日って好きか?」

と聞いてたので

「そうですね……そんなに嫌いではないです」

と答えると

「俺も、そうだな、まあ暑いより寒いほうが好きだしな? 暑いのは家で十分だって~の」

「家で……? 家が暑いんですか?」

「あ、言ってなかったよな? 俺の家って、飲食店経営してるんだよ、だから火を使うから暑いって訳」

「あ、そうなんですか、ちなみに何屋さんなんです?」

「それは、休日になったら教えるよ、どうせ勉強会って事で、俺の家に来るだろ?」

「そうですね、じゃあ休日に行く事にします」

「ああ、あ、俺こっちだから、じゃあな」

そう言って、亮太と別れて、僕は、家へと戻る事にした。

亮太の家って、一体何屋さんなんだろうなあ……と、思っていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ