~第二十九話~
夏休みのある日、僕は、行く所が出来ていました。
それは……山野辺高校です。
今日は、放送部のメンバー全員で、山野辺高校に集まるという事になっていました。
朝早くに起きて、学校に行くので、制服に着替えて、家を出る。
外の天気は、快晴でちょっと暑かったけど、僕は、いつも通っている通学を歩いて、山野辺高校に入る事にした。
グラウンドを見てみると、部活をやっているからか、生徒がちらほらと見かけた。
僕は、校舎の中に入り、放送室へと向かう。
放送室に辿り着いて、中に入ると
「お、久しぶり、聖」
そう言ってきたのは、同じクラスの亮太でした。
「お久しぶり、亮太」
「この夏休み、どっかに行ったか?」
「まあ、里帰りとか行ったけどね……亮太は?」
「俺も似たような物かな?」
そう話していると
「二人とも、お久しぶり」
そう言って、入って来たのは、この放送部部長の中田彩さんと、双子の西岡洋子先輩と太一先輩が入って来たので、これで、放送部員全員が、集まった。
「じゃあ、早速だけど、屋上に行って、発声練習と秋の文化祭に演劇部の手伝いをする事になったから、その練習としましょうか」
「了解」
そう言って、僕達は、放送室から移動して、屋上に出る。
屋上に向かうと、もう何人か人がいて、何かを話していた。
「あれが、演劇部員よ? 今は、練習中みたいね」
綾部長が、そう言ってくる。
確かによく見てみると、演劇部員の中に同じクラスの山本理恵さんの姿を発見した。
「じゃあ、私達も発声練習するわよ」
そう言ってきたので、僕達は発声練習をする事にした。
三十分ぐらい練習していると、彩部長が
「はい、このぐらいでいいわね? じゃあ、演劇部の手伝いをしましょうか」
「了解」
「解りました」
僕達は、そう答えて、演劇部員のいる所に行く。部長の彩さんが、一人の女性と何か話して、僕達の所にやって来た。
「はい、みんな、この人が演劇部の部長よ?」
「初めまして、部長の有栖川美紀子よ? 一年生は、部活発表会の日に、私が演説したんだけど、覚えてるかな?」
あ、確かに、よく見てみると、一学期に、部活発表会の時に、見かけた人だった。
「あ、俺、赤井亮太です」
「あ、僕は、天野聖っていいます」
僕と亮太は、有栖川部長に、自己紹介をする。
「じゃあ、二人には、文化祭で公演予定の、劇にナレーションと通行人の声を担当してもらいたいの、駄目かな?」
「じゃあ、私達は機材のセッティングとかするわね? いいでしょ? 二人とも」
「りょ~かい、太一もOkよね?」
「ああ、問題ないぜ」
そう言われたので、僕は亮太と相談して
「あ、俺はOKです」
「僕もOkです」
と、返事する事にした。
「ありがとう、じゃあ、台本を渡すから、これに書かれた通りに、練習してね?」
そう言って、有栖川部長は、僕と亮太に台本を渡してきた。
劇のタイトルを見てみると「未定」と書かれている。
もしかして、まだ決まってないのかな……? と思って、声をかけようとしたけど、練習を再開し始めたので、僕と亮太は、台本に書かれてあった通りに練習する事にした。
結構な時間を練習して、部長の彩さんが「今日は、ここまでにしましょう」と言ってきたので、練習を終わりにして、解散する事になった。
台本を返そうとしたけど、有栖川部長が「家でも練習に使ってね?」と言ってきたので台本を持って帰って、練習する事にした。
こうして、ある夏の一日が、終わりました。




