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~行間一~
校長・末長 松は、一人校長室にいた。すると携帯がなった。
「もしもし」
「ツイニハジマッタナ。シッカリリミッタ―ハカイジョシタンダロウナ?」
「ぬかりないさ。お前は傍観者でいればいい。」
「ワカッテイル。…ソウイエバ、ショウヒンナンテホントウニアルノカ?」
「ないさ。お前も分かっているだろう? どうせ全員死ぬんだ。
誰も、賞品を貰えるやつなんていない。」
「ソレモソウカ…。オット、ソロソロキルゾ?」
「ああ。いいか? 私の指示があるとき以外、くれぐれもバトルに干渉するなよ?」
「…リョウカイ。」
通信が途切れた。校長は画面を見つめ、感慨深そうな顔をした。
「いよいよなんですねぇ…待ち遠しい。」