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煌めくままに恋しよう  作者: 天田 れおぽん @初書籍発売中


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33/40

第33話 校歌演奏~

 軽音楽部の生徒たちが静々と檀上に現れた。

 客席に向かって一礼すると、静かに演奏が始まる。

 客席は一年生を中心にザワザワし始めた。

 真城たちも3人揃って戸惑っていた。


「え? どういうこと?」


 真城は檀上と客席とをキョロキョロと見比べている。


「校歌の演奏がハンドベル?」

「カラフルなハンドベルだけど、ちゃんと校歌だね?」


 黒江と坂下も訳が分からないといった様子だ。

 一年生はザワついているが、上級生はなぜか落ち着いて聞いている。

 真城は首を傾げる。


「これが、この学校の普通?」

「そうなのかもな」


 戸惑いながらも黒江はそう結論付けた。


「変わった学校なのは知ってるけど、ここまでだったとは」


 坂下は目を丸くする。

 再びスポットライトが当てられて、そこには想像しなかったものが浮かび上がったからだ。


「続いてグラス・ハープの演奏が追加されまーす」


 司会進行役が解説した。


「グラス・ハープというと、あのグラスの縁を指でこすって演奏するというアレか?」

「ハンドベルとグラス・ハープで校歌?」

「演奏は軽音楽部って言ってなかったっけ?」


 ザワザワする生徒たちは、ハンドベルとグラス・ハープによる上品な演奏の校歌を最後まで聞かされた。

 司会進行役が賑やかに叫ぶ。

 

「軽音楽部の皆さん、ありがとうございましたー……ーって、コレで終わるわきゃないだろぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」


 ライトがカラフルになってグルグルと円を描くように舞台上を照らす。

 バンッと銀色の紙吹雪と共にギターを持った生徒がポンッと檀上に現れて、上級生たちから地面を揺らすような「おぉぉぉぉぉぉっ!」という声が上がった。


「え? なに? なに? コレ?」

「は?」

「どうなってんの?」


 司会進行役が笑いながら先を進める。


「初参加の皆さん、サプラぁ~イズ! いぇーい、派手にいこうぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」


 檀上の生徒がギターをかき鳴らすと、後ろにベースやドラム、キーボードの奏者が現れた。

 上級生たちはピーピー口笛を鳴らしたり、歓声を上げたりと忙しい。


「うえっ⁉ なんだよ、オレたち驚かせられちゃったの⁉」

「そりゃサプライズ大成功だな?」

「うわぁ、見ろよ。ハンドベルとグラス・ハープもそのまま参加するみたいだぞ⁉」


 そこからは軽音楽部の真骨頂といった感じの演奏が始まった。

 奏でられたのはもちろん校歌だ。


「ノリノリの校歌すぎて意味わからんっ」

「微妙に高尚な響き」

「本当に意味が分からなさ過ぎて笑える~。神々の遊びかよぉ~」


 真城たちはゲラゲラ腹を抱えて笑いながら演奏を楽しんだ。

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