第2話 全寮制・陸の孤島学園
ココは、とある地方都市にある全寮制の男子校、陸の孤島学園。
陸の孤島学園は四方を山に囲まれた校舎には寮が併設されており、男子高生と教師、職員がひしめき合って暮らしている。
在校生は1年生が100名を少し超える程度で、学年が上がるごとに減っていき、3年生ともなると1クラス程度になってしまう。
それは学校生活が厳しいからではない。
この学校を選ぶ生徒の家庭環境に起因している。
海外転勤など優秀である程度お金に余裕のある親が、忙しさなどを理由に子どもを預けることが多いからだ。
そのため陸の孤島学園に集まってくるのは、割としつけの行き届いたよいこたちだ。
しかも交際は禁止されていない。
そのため学園は【全寮制】の【男子校】であるにも関わらず、比較的平和な校風を誇っていた。
そして海外でも1人でお留守番ができる年齢になると親元へと着いていく者が増える。
海外留学を視野に入れた生徒たちも同じだ。
そのため3年生まで残るのは未来のことなんて何も考えていない呑気な生徒か、優秀過ぎて何処にいても関係なく成長できるタイプの生徒と決まっている。
陸の孤島学園は、いじめや暴力沙汰、窃盗や殺人事件などとは程遠い、平和な学園だ。
ただし四方の山で遭難する生徒は、年に何人か出るのがお約束なのであった――――。




