4話 どうする生徒会!?
「ね、ね、アウスくん。今いい?」
「いいけど…どうかした?」
ある日の休み時間、メルシィに呼ばれた。ふむ…これは期待してもいいやつなのかな…?急に呼ばれたって事でね…期待くらいは許して欲しいものだが…。
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「急にごめんねぇ〜、ちょっとだけ手伝ってほしくて!!」
目前には、申し訳なさそうな顔をしたメルシィと段ボールが数個。あ、そ~ですかそ~ですか…勝手に期待してたの恥ず…。
「いやいや、全然大丈夫!生徒会だもんな、色々忙しいでしょ」
「そうなんだよねぇ、庶務なのもあって雑用が多い多い。それに雑用ってあんま楽しくないし」
そう、メルシィは中等部に次いで今年も生徒会に入った。どうやら高等部でも生徒会長を目指しているんだとか。
「あーなんか分かる。雑務って地味で達成感も薄いから普通の仕事より退屈だよな」
「アウスくんは仕事とかしたことないでしょ〜、そんな人に分かってる風に言われましてもなぁ」
「いやっ俺だって……いやうん、働いたことないから分かんないカナ」
危ない危ない。俺が前世職持ちなのがバレるところだった。この事は転生してから誰にも言ってきてないので、できればバレたくないんだよね…。バレたところであまり大したことにならなそうな気もするけれど。
「……なんか、誤魔化したでしょアウスくん」
「い!?いや、何のことだか…。とりあえず、これ運ぶんでしょ?手伝うよ!」
「……むぅ」
とにかく、その後は2人で段ボールを1つずつ運んでいった。わりかし鍛えてるから苦ではないんだが…単純作業だし、飽きてしまう。それは凡夫の思考。では天才こと俺はどうするのかと言いますと――
そう!流し目で横の段ボールに乗っかったおっぱいを眺めるのだ…!単純作業の時間も無駄にせず機をうかがう。これこそが成功のコツというものですよ。まぁ適当だけど。
うむ、それにしても――
「でっかぁ……」
「―――ん?何か言ったぁ?」
「あっ!!いやその!段ボールデカいから大変だなぁって少し思って!」
「あ、そそ、そうだよね〜…。てか、やっぱり大変だった…?ごめんね…?」
「あっ!いや、違くて!!別に迷惑とかじゃないから、別に!」
「あ、そう…?」
つい口に出てしまった。失敗失敗。それと…分かってはいた事だけれど鋭いクセにちょろいなメルシィ…。将来大丈夫なんです…?
「さっきの話なんだけどさ」
とか考え事をしていると、向こうから話しかけられた。…………話があるって、どっちだ…??
「もし、高等部で将来に向けて働く経験とかしたかったら、アウスくんも生徒会入ってみたら?というか優秀だし、入ってくれたら助かるな〜、なんて」
「あ、仕事か…。いや、う〜〜ん…遠慮しておく」
「そりゃまたどうして」
「いやなに、生徒会入ったら多分大分時間が吸われるっていうか、自由時間結構減るだろ?今のメルシィみたいに。それが悪いとは言わないけど俺とはあんま合わないかなって」
「ふ〜ん、なるほどね。まぁでも経験って大事だしさ、拘束されるのが嫌なら部活とか委員会に入ってみなよ、生徒会ほどやる事は多くないからさ」
メルシィが丁度そう言った頃に目的地だった備品庫へと着いた。その後彼女には『考えといてねー』と言われたが…まぁ、考えるくらいはしてみようかな。Sクラスの誰かと一緒なら楽しいだろうし…
アウス:生徒会に入らない理由は単に面倒臭いからです。気を遣ってちょっと言い方を変えました。ほぼ意味ないですけど
メルシィ:でっかい




