3話 才能
「本日はぁぁ!!魔法を使用しての実戦訓練を行ぁぁぁう!!各自ペアを作れぇぇ!!」
入学してから数日。俺はもう学園に慣れつつあった…。というより、中等部からエレベーターしてきたからあまり環境が変わらないのだけれど。そして今日は戦闘訓練。
えーっと…誰とペア組むかな…。
「アウス〜!ね、アタシと組もっ!」
「――ディア!あぁ、宜しく!」
「「「あ゛っ」」」
というわけで、ディアと戦闘訓練するらしい。誰にするか迷ってたからあっちから来てくれて助かったな。
「アルマぁぁぁ!!貴様は身体強化すら出来ないと聞くぅぅ!よってぇぇ!!貴様は私とペアだぁぁぁ!!」
「ひっ…」
「えと……じゃあ私はタニアちゃんとペアね」
「そうですね…。よろしくお願いしますわ。」
女の友情は脆いと噂で聞いたことはあったが、どうやら本当らしい。あっさり見捨てたな…。先輩から『魔法戦闘の先生は馬鹿みたいに厳しいから気をつけろ』と言われていたし、まぁ仕方ない、か…。
「アウスどうした〜?もう準備できたよ〜?」
「あぁ悪い、こっちも準備できた。」
それよりこっちだな。魔法首席の相手にどこまで抵抗できるやら…。
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「かぁ――っ!!ディアつんっよ!」
「そんなでもないよ…。というかアウスもすごいからね?」
はい、コテンパンです。抵抗はちょびっとしましたがなすがままでした。ヤバい。
「いやいや!!魔法全部確実に当ててくるし設置型に引っかからせる誘導の仕方も上手いもん!めっちゃ凄いことやってるんだからね!?」
「いやいやいや!アウスの方こそ使う魔力に無駄が無さすぎるから!!それ才能ヤバいからね…?はぁ…。」
どう考えてもディアのがヤバいと思うんだがな〜、……それはそうと
「はぁ〜つっかれた…。」
先ほどからディアが汗を拭っているんだが…、
正直、なんかエロい。胸は控えめだし、細めのスタイルだから今までそういう目では見てこなかったんだが…、汗で銀髪がいつもより輝いていて、これは――!
「いやアウスぅ〜真面目にさ?」
「えっあっ、うんなに?」
「そんな慌ててどうしたの?w……まぁいいや。私は剣の方がてんでダメ。んでアルマは魔法がボロボロ。知ってるでしょ?」
「……まぁな。それで?」
「んでアウス、両方次席じゃん。それも明確に差があるってわけでもないし。」
そんな事ないと思うんだけど…。今日の戦闘思い返しても、ずっといいようにやられてて反撃とかできなかったし…。多分アルマと戦っても同じようなもんだろうし…。
「いや、差はあると思うんだけど…。それで?」
「つまり、総合的なスペックはアウスが1番ってことだよ!」
「いや、そうでもないだろ…。多分一芸に特化してる方が強いんじゃないか?」
「いやいやそうでもなくて―――」
その日は1日中“強さ”についてディアと議論をした。結局、最強は俺だという結論になってしまったけれど…怒られないよね?
アウス:最強らしいです。すごいね。
ディア:魔法コントロールが凄いですこの娘。
アルマ:魔法てんでダメ。




