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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第二章

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27、私が証明しないと

満里奈が隆道と付き合い始める事になった。

俺はその事を喜んではいた。

でも正直に言うと内心不安ではある。

何故なら...満里奈は。


「お姉ちゃんの事...やっぱり喜んでいます?」

「...それはどういう意味だ?」

「私は決断が早すぎたんじゃないかと不安です」

「...」


俺達は河川敷に座っていた。

それから俺は詩織の言葉に耳を傾けていた。

詩織は「...私は...正直まだ不安なんですよね」と言葉を発する。

俺は空を見上げた。


「...信頼はしていますが」

「そうだな。正直、内心で俺も不安ではある」

「...ですか」

「ああ。...本音を言うとな。ただ...彼女の意思を尊重したい部分もある」

「早すぎるっていうのはそれ以外にもあります」

「...梅毒か」

「ですね。まあでも治ってきてはいますけど」

「...まあな」


空を見上げ続けてから俺は河川敷の方に目を向ける。

すると詩織が寄り添って来た。

それから「私は何か間違っていますかね?」と言ってくる。

俺は「間違っては無いと思うぞ」と返事をする。


「正直、早すぎる気はしたしな」

「...そうですね」

「でも見守ってやるのも1つの手かなと思ったからさ」

「ですね。私もそう思います」

「...とりあえずは...見守ってみて不審だったら手を打ちたい。隆道がそれは支えるとは思うが」

「ですね...」


そうしていると「有紀さん」と詩織が俺を見てきた。

俺は「ああ。どうしたんだ」と聞く。

すると詩織は「...私より先に...この世から居なくならないで下さい。死なないで下さいね」と不安げに見上げてくる。

俺は「...成程な。...大丈夫。俺は詩織を残しては絶対に死なないし...そんな事はしない」と言う。

それから詩織を見た。


「俺達は永遠に一緒だ。...多分...姉の姿を見たからだろ」

「そうですね。不安になってしまいました」

「...俺は詩織から離れる気は無いよ」

「ありがとうございます...」


それから詩織は「...私は...孤独はもうこりごりなので」と言う。

そして「...私も間違っても貴方を一人にはしません」と柔和に話した。

俺は「ありがとうな」と告げた。

詩織は俺に向いてから「いえ」と話す。

そうしてから前を向く。


「...私は...子供でしょうか?」

「それはどういう意味だ?」

「私は...情けないですね。子供みたいにわがままばかり言って」

「わがままじゃない。...誰だって感化される事はあるさ」

「私の彼氏だったら多分大丈夫だと。安心しているんですけどね。でも不安でした」

「...だろうな」

「世界中で貴方だけです。私に寄り添ってくれる男性は」

「...詩織?」

「私、貴方が大好きです」


詩織は笑顔を浮かべる。

それから立ち上がって伸びをした。

俺は「大丈夫になったか」と聞いてみる。

すると詩織は「はい。でもまだ不安ですけどね」と苦笑した。

そして「お姉ちゃんの事もまだまだこれからなので」と笑みを浮かべる。


「...まあ確かにな」

「...」


そして俺達は立ち上がっていると「...有紀?」と声がした。

言葉が聞こえた方を見る。

そこに満里奈が居た。

俺達を見ながら驚いている。

その様子に俺達は顔を見合わせてから「待っていた」と返事をする。

身構える満里奈。


「...それは...」

「悪い事じゃないんだが...お前の事に関してな」

「...そうなんだね。もしかして付き合い始めた事が?」

「そうだな。...それが不安要素だ」

「私、もう浮気はしないよ。...だけど言葉じゃ解決出来ないしね。だから行動で示そうって思うけど」

「行動か」

「そう。行動。...私が...大丈夫って思える様に」

「お姉ちゃんは隆道さんとどうなりたいの?」

「石橋君とは...とにかく。今ある目標を達成したい」

「それはつまり隆道を裏切らないで、か」

「そう。私は裏切る様な真似をもうしたくないから」

「...成程な」


満里奈は「私が証明しないとどうしょうもないから」と言いながら拳を握り締める。

それからゆっくり顔を上げた。

そして「ありがとう。有紀、詩織」と言う。

俺達はその姿に「お前が頑張った証だ。...俺達は応援する。お前一人でなるだけ頑張ってほしい。だが支える時は支えるから」と言いながら満里奈を見る。

満里奈は「私は裏切る様な真似はもうしないと誓うよ。ありがとう」と笑顔になった。


「お姉ちゃん」

「?...詩織?」

「私はまだ不安がある。だけどきっと変わるって思っているから。だからお願い。裏切らないで」

「...必ず。...鮫島さんと春風さんとの約束だしね」

「うん」


そして俺は満里奈を見る。

満里奈は柔和な顔をしながら俺を見た。

その時に俺は「隆道は部活か?」と聞く。

すると満里奈は「部活だね。だから先に帰って勉強って形かな」と言う。

俺は「そうか」と返事をした。


「勉強大切だもんな」

「うん。...私が将来を見据える為にね」

「...」


満里奈は「こんな汚い人間でも...頑張るよ」と言う。

それから満里奈は「ありがとう」と俺達に向く。

俺達は顔を見合せながら帰宅した。

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