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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第二章

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26/30

26、満里奈の決意

警察署から俺達は家に帰る。

その途中でコンビニに寄ってから俺達はお菓子を買ったりしてから居ると。

「ああ。空田さんじゃないっすか」と声がした。

顔を上げるとそこにTシャツ姿とズボンの男が立っており母さんを見ていた。

誰だろうか、と思ったのだが。

コイツ誰かに似ている。


「美緑。元気にしてるの」

「元気っつーか。まあ元気っすね」

「ちゃんと食べてる?なんかこの前より顔がやつれているわ」

「はい。...まあそこそこには」


死神の様にやつれている美緑はそう答え俺達を見る。

糸水美緑かコイツ。

そして俺達から目を離し母さんに頭を下げる。

それから「ありがとうございます。それじゃあ」と立ち去ろうとする。

そんな糸水美緑に「待ちなさい」と言う母さん。


「はい。お菓子」

「ああいや。そんな。受け取れませんよ」

「受け取りなさい。それからゆっくり帰るのよ」

「...はい」


そしてふらふらとその男はお菓子を受け取りエコバッグに仕舞ってまた頭を下げた。

それから「では」と言ってコンビニから出て行く。

俺は糸水美緑が去ったのを見計らい母さんに聞いた。


「母さん。アイツは...」

「ああ。仕事上の知り合いね」

「...」

「彼がまた犯罪をしない様にする為に...ね」

「母さん...」

「二度と犯罪者にならない様にする為に私は居るから」


そう話しながら母さんは糸水美緑の去った方向を見る。

すると満里奈が「あの。叔母様」と声を発した。

それから満里奈は「...彼は良い人なんですか?質問がおかしいかもですが」と言葉を発した。

その言葉に母さんは少し考えてから「彼は過ちを認めてはいるわ。だから一生懸命に過去と向き合おうとはしているわね」と柔和な顔をする。


「!」

「彼は全てに抗っている。...弟さんとは違うわね」

「そうだな。糸水鶴弥はクソだよ」

「クソ、ね。...まあでも...きっと彼も」


そこまで母さんは話してから「...ごめんなさい。貴方達が悩んでいるのにね」と言う。

それから母さんは「...とにかく。私に出来る事を今するのみね」と答える。

そして母さんは「帰りましょう。満里奈ちゃん。詩織ちゃん」と笑みを浮かべた。


「母さん」

「何かしら?」

「糸水鶴弥は...反省するかな」

「美緑の弟さん...そうね。...私は反省すると思うわね」


そう母さんは話す。

それから「だけど今はどうか分からないわ」と返事をする。

俺達はその姿を見てから「だな」と言う。

そしてコンビニを出た。



帰宅してから翌日を迎える。

それから俺は歩いて詩織が学校の用事で居ないので1人で学校に向かっていると「おはよ」と声がした。

俺は背後を見る。

満里奈が居た。

俺は「ああ。おはようさん」と言う。

すると満里奈は早速と言わんばかりに「私ね。...石橋くんと付き合うよ」と明るく返事をした。

驚愕した。


「え!?マジか」

「うん。私は前に進みたいから」

「...」

「私は後悔したくないし...想いに応えてあげたいんだ」

「...そうか。お前がそう決めたんなら応援するよ」

「応援...私なんかに?」

「ああ。そう決めたんなら」


それから歩いていると「おはようさん」と声がした。

背後を見ると隆道が居た。

俺は「あ」と声を出してから「満里奈」と言う。

満里奈は「ああ。居てもらっていいよ。有紀」と話した。

え?しかし邪魔に。


「居てほしい。見届けて。全てを」

「...満里奈...」


そして満里奈は立ち止まる。

隆道は目をパチクリしながら俺を見る。

「なんだ?」という感じだ。

すると満里奈は「石橋くん」と改める様に声を発した。


「私ね。貴方とお付き合いしたい」

「え?!」

「好きっていう感情がなんなのかを再確認したい」

「!」


その言葉に隆道は「此方こそ宜しく。ありがとうな」と声を発した。

それから隆道は満里奈に握手を求める。

すると満里奈は握手をした。

そうして居るとクラスメイトの集団が歩いて来た。


「なんだ?石橋。どうした」

「ああ。満里奈さんと正式にな」

「はァ?!ぶっ殺すぞ!」

「祝ってやるわ!クソ野郎!」


それから隆道の首を締めるクラスメイト。

そんな姿を俺達は顔を見合せて見る。

そしてクスクスと笑う。

すると満里奈が「皆さん。止めて下さい。私の彼氏です」と争いに仲裁する様に入って行った。



世界は変動する。

俺は考えながら二限目の中休みに屋上に向かってから屋上に入り空を見上げる。

まさか満里奈が隆道と付き合うとはな。

不思議な運命もあるものだ。

そう考えているとスマホに電話がかかってきた。


「ああ。詩織か」

「もしもし。有紀さん。...お姉ちゃん、石橋さんと付き合い始めたんですね」

「よく知ってんな。その通りだな」

「...お姉ちゃんから聞きました。...遂にですね」

「ああ」


そして俺はまた空を見上げる。

そうして居ると詩織が「有紀さん。ビデオ通話しても構いませんか?」と話した。

俺は「?...ああ。構わないが...」と言う。

すると「ありがとうございます」と詩織が言う。

それから通話が一旦切れ。


「もしもし」


とビデオ通話をした。

詩織が屋上?らしき場所にニコニコしながら居たが...何とお姫様の格好をしている。

コスプレとは言えないが可愛い姿をしていた。

俺は驚きながら「どうしたんだそれ?」と聞く。

すると詩織は恥ずかしがりながら「作りました。今度、創作物語の主役を演じるんです」と笑みを浮かべた。

俺はまた驚きながら「凄いじゃないか!」と言う。


「これはお姉ちゃんも知りません」

「え?」

「貴方と私しか知らないんです」

「...詩織...」

「私、有紀さんが大好きだから勇気をくれた有紀さんに一番に知らせたかったんです」


そしてクルッと横に回る。

俺の彼女は相変わらず綺麗で...可愛い。

そう考えながら俺は「良いな」と話した。

詩織は「ありがとうございます」と笑顔になった。

何だか改めて...気持ちが晴れ晴れになった。

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