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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第二章

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25/30

25、糸水鶴弥に関して

翌日になり俺達は中本さんの居る警察署に向かった。

それから中本さんにお会いする。

中本さんは「やあ」と言いながら俺達を出迎えてくれた。

俺達は「中本さん」と笑みを浮かべ挨拶をする。

そして中本さんは「わざわざ来てくれてありがとう」と言う。

笑みを浮かべてから俺達を見た。


「僕からの報告の為とはいえ呼び出してすまないね」

「気にしないで下さい。ありがとうございます」

「...ありがとう。...君達は本当に良い子だね」


中本さんは疲れている感じに見えた。

俺はそんな中本さんに「あの。中本さん」と聞く。

中本さんは笑みを浮かべてから顔を上げた。

それから「なんだい?」と聞く。

俺はその言葉にオブラートに包みながらな感じで「お疲れ様です」と話す。

すると中本さんは「ありがとう」と柔和な顔をした。


「私からもお礼が言いたいです」

「...ありがとう。だけどあまり心配しなくて良い。これはキツイとはいえ仕事だから。ペルソナだね」

「仮面ですか」

「よく知ってるね。その通り。ペルソナとはつまり仮面だね。仕事は仮面が大切なんだ」

「それは...」

「仕事スイッチと趣味スイッチの切り替えともいうかもね」

「仕事スイッチ...」

「別々に使わないと人は死に至る。だからこそペルソナで仕事の時は仮面を。仕事じゃない時は仮面を外す。これが大切なんだ。だけど...まあ俺はペルソナの扱いが下手な部分もあるから」

「...」」


俺達は中本さんを見る。

中本さんは「だけど」と強く言う。

それから真剣な顔をした。


「個人的意見は持ち込まない様に。今回は正義を発揮するよ」

「...中本さん...」

「重大事件だからね。それに君達に関わる事だからきちんとやらないと。それが警察だ。最後の砦みたいなもんさ」

「...分かりました」


それから中本さんは「...それはそうと別件だけど」と切り出してから「今日、この場に君達を呼んだのは糸水鶴弥に同行してもらったんだ」と切り出した。


「しかしまあ俺の話ばかりですまない。個人的主観を取り入れたらその時点で刑事失格なんだが」

「...俺達は」

「?」

「俺達はあくまでも中本さんを尊敬しています」

「!」

「だからこそ俺達は中本さんがみっともない感じを見せているとは思っていません」

「君は...凄いな。空田くん」

「俺は今までの経験からそう考えているだけです」

「...そうか」


それから中本さんは「すまない。...俺はあくまで全力を尽くすから。頑張っていくからね」と話す。

俺は「はい」と返事をした。

そして俺達は顔を見合わせた。

すると中本さんが「それじゃあ取り敢えず此方に来てくれ」と中本さんは俺達を会議室?らしき部屋に連れて行く。

そうしてから「...ちょっと待っていてくれるかい」と中本さんは言う。


「はい」

「書類とお菓子を持って来るからね」

「え...そんな。お構いなく」

「いや。僕がしたい事だから。...大丈夫だ。まあ本来は刑事がやる事じゃないけど君達は特別だからね」

「...ありがとうございます」


それから中本さんはドアノブを捻り部屋から出て行く。

そして俺達は待つ事数分。

中本さんが戻って来た。

その手にはお菓子と書類があった。

お茶もセットだった。


「まあ気楽に。この場所は警察署だけど」

「ありがとうございます」

「気楽に話を聞いてほしい」


そして中本さんは任意同行の話をした。

それから聴取内容の一部を話す。

中本さん曰く鶴弥は否定も肯定もしなかったという。

俺は書類を見る中本さんを見る。

中本さんは「...彼自身は何方にも転ばなかった。...きっと何かあるんだろうね。隠したい事が」と言う。

俺達は中本さんを見る。


「...諦めの様にも見えたよ。彼の姿はね」

「その、捕まえるんですか?」

「容疑が固まり次第...同行は求める」

「...父親との関連は...」

「捜査したけど残念ながらある様だね。君達の父親から何らかの支援を受けている可能性があるよ。それ以外にも理由はあるけど」

「あの。それはお金ですか?」

「全てはそれに繋がるだろうね。...全容を明らかにするよ」

「...私達の父親はやはり最低ですね」

「最低かどうかは判断出来ないし僕から言える立場じゃないからね...」


そう話しながら中本さんは満里奈と詩織を見る。

満里奈と詩織は顔を見合わせる。

それから中本さんに向いた。

「私達は父親には容赦なく重い裁きを下してほしいです。そして彼には半生と更生をしてほしいです」と願いを込めた。

中本さんは2人を見る。


「そうだね...だけどそれは僕達が決めれないから。あくまで罪を裁くのは前も言ったけど俺達じゃないんだ」

「...ですね」

「...」


複雑な顔をする満里奈と詩織。

それから俺達は中本さんと暫く話をした。

そして最後に時間になり中本さんをもう一度見る。

中本さんは俺達に複雑な顔をする。

だが次の瞬間には改めて決意した様な顔をした。

俺達を見る。


「何かあったら君達にも君達のご両親にも...連絡するから」

「はい」

「今日は本当に来てくれてありがとう。...気を付けてこの先、帰ってほしい」


そして中本さんは俺達を見つめる。

俺達はその姿に「中本さんも気を付けて捜査して下さい」と話した。

すると中本さんは「!...ああ。ありがとうね」と柔和になる。

それから俺達はゆっくり警察署を後にした。

そうしてから俺は迎えの車に乗る。

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