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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第二章

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24/30

24、失った過去と再生した未来

それから俺達は解散した。

俺と満里奈と詩織は家に帰る。

そして俺はエレベーターに乗ってから満里奈と詩織を見る。

満里奈と詩織は楽しそうに話していた。

そんな2人に話す。


「楽しかったな」

「うん。凄く楽しめた」

「私も凄く楽しめました」


そしてエレベーターが到着してから満里奈と詩織は手を振ってから帰って行った。

俺はそんな2人を見送り顔を上げる。

それから俺は玄関のドアを開けてから室内に入って荷物を置いた。

楽しかった。

そう思いながら俺は玄関を登る。



「おー。有紀か」

「どした?隆道」

「いや。...実はまたみんなで集まらないかって話をしていてな」

「ああ。そうなんだな」

「そうだな。...それでその知らせでな」


隆道から珍しく電話がかかってきたので受けるとそういう話だった。

俺は隆道の言葉に頷きながら反応する。

その中で俺は切り出した。

「お前、満里奈のどこが気に入ったんだ」と。

すると隆道は嫌そうな声になる。


「おいおい。それ聞くのか?」

「まあな。興味がある」

「そうだな。...1つ言うなら彼女は魅力があるからな」

「魅力か?...成程な」

「彼女は頑張って世界を変えようとしている。その事に惚れたって感じかな」

「...そうか」


そんな話を聞きながら俺は笑みを浮かべる。

すると隆道は「すまないな」と言った。

俺は「何がだ?」と聞く。

隆道は「いや。お前の元カノを奪うような行為だしな」と眉を顰めるように話す。


「確かに元カノだが色々あったしな」

「...そうか」

「俺はお前が彼女を好きになってくれて良かったと思う」

「...」

「俺は無理だからさ。でも彼女は誰かが傍に居てやらないと脆く崩れると思うしな」

「そうだな...」

「お前みたいな奴だったら安心して任せられるしな」

「そうか」


その様な会話をしていると隆道が「...俺さ」と切り出した。

俺は「?」を浮かべて耳を傾ける。

すると隆道は「実は幼い頃に可愛がっていた妹が死んだんだ」と切り出した。

は?


「...お前に妹居たのか?」

「居たな。...だけど幼い頃だぞ」

「え。死因はなんだったんだ」

「喘息だな」

「...何...」


そう話す隆道。

それから「でも喘息とは言ってもマジな感じの重度の喘息だぞ」と言った。

俺は「...そうだったんだな」と眉を顰める。

隆道は「喘息がきつくてな。それで呼吸困難でな」と告白する。


「...そうだったんだな」

「ああ。...そんな妹も今を見てくれているだろうって思うと気持ちが楽だわ」

「お前強いな」

「強い訳じゃねーよ。高校デビューも大変だったしな」

「...」


俺は隆道の言葉を聞きながら「...お前はなんでそういう感じで居れるんだ?」と聞いてみる。

すると隆道は「...まあ俺は元気で居る事が妹の為になると思っているからな。つまりはそういう事だ」と返事をした。

俺は「!」となる。


「...妹は苦しんで死んだ。...だからこそ俺が元気で居ないとなって。約束したんだ」

「お前本当に良い奴だな。お前という優しさはそこからきているんだな」

「まあな。...俺は優しくあれって親にも教えられたしな」

「お前は凄く偉いよ」


そんな会話をしつつ俺は鞄を整理する。

それから飲み物を飲んだりした。

すると隆道は「満里奈さんに惹かれたのはその部分かもな」と答えた。

俺は「!」となってから手を止める。


「誰かが頑張っている姿に惹かれるんだ」

「...成程な」

「妹も...そうだったなって思えるんだ」

「...」


俺はその言葉に「...お前はすげーよ」と言う。

隆道は「統率力だけが俺の持ち味だしな」と苦笑する。

その言葉を聞いて「...いや。お前にはそれ以外にも才能あるよ」と答える。

そんな俺の言葉に隆道は「?」を浮かべる様な感じを見せる。


「隆道。お前は人と仲良くなれる才能が凄いんだと思う」

「...人と仲良くなれる才能?」

「そうだな。お前は統率力以外にも人と直ぐに仲良くなるよな?それはガチのマジな才能だぞ」


そう話すと隆道は「...確かにそうかもな。妹のお陰もあるかもしれない」と言葉を発した。

俺はそんな隆道に「ああ」と返事をした。

すると隆道は「...だけどな」と切り出した。

俺は「?」となる。


「お前も凄いぜ。相棒」

「?...俺が?俺は単なる凡人だぞ」

「それはないな。お前には人を思い遣る心がある。そして相手をリスペクトする力がある」


その言葉に俺は「!」となる。

それから隆道は「相棒。俺はあくまでお前を信頼しているし認めているぜ」と話す。

俺は「...」となりながら「サンキューな。だがきっとそれはお前だけだぞ。認めるとかな」と苦笑い。

すると隆道は「謙遜だな」と言う。 


「謙遜か...」

「間違いなく謙遜だ。誇りに思え。自分をあくまで認めようぜ」

「...」


俺は今までの事を思い出す。

それから「そうかもな」と返事をする。

隆道は「ああ。というか俺はお前にも助けられたんだぞ。相棒」と話した。

俺はその言葉に「!」となる。


「隆道...」

「誇りに思え。お前が居なかったら上手くいかなかった部分もあったしな」

「...有難う」


それから俺は「そして俺はお前のルーツを知れて良かった」と返事をしてから笑みを浮かべた。

隆道は「そうか」と柔和に返事をする。

そして「じゃあまた。今から妹の墓参りに行ってくる。花見の事の報告してくる」と話す。

俺はその言葉に「ああ」と返事をした。

そして「サンキュー」と言った。

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