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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第二章

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23/30

23、アナタに

☆佐藤満里奈サイド☆


私は...妹の詩織と一緒にお花見を楽しむ。

かつてじゃ考えられなかった事だ。

私みたいな社会のゴミの様な人が...こうやって楽しむなんてありえない話だった。

だけどそれを彼が変えてしまった。

有紀が変えてしまった。


「有紀」

「ん?どうした」

「私は...いや。クラスが私達を守るって言ったけど...守る価値あるのかな?私を」

「...ああ。今ならあると思うぞ」

「でも私はデメリットしか生んでないから」

「大丈夫。な?隆道」

「ああ」

 

石橋くんはパンを食べながらそう言う。

私はその言葉に笑みを浮かべた。

それから「ありがとう」と返事をした。

すると石橋くんは「満里奈さんは...充分よくやってる」と柔和になりながらパンを口元から離した。

そして周りを見る。


「だからこそ仲間が居るんだ」

「!」

「あまり謙遜するな」

「...ありがとう。だね」


そんな話をすると風が吹いた。

それから桜の花びらが舞う。

私はその景色を見ながら居ると「所でさ」と石橋くんが言ってから私を見た。

その言葉に「はい?」と返事をする。

石橋くんは「...満里奈さん。もし良かったらだけど俺と付き合ってくれない?」と言っ...え?


「は?」

「は?」

「え?!」


仲間達が皆、絶句する。

というかオンラインの動画で歌を歌っていた人ですらその場で固まる。

私は心底ビックリしながらも「アハハ。冗談でもありがと」と柔和に言う。

だが石橋くんは「冗談じゃないよ」と話した。

私は「え」となる。


「魅力がある女性だと思った」

「...真剣みたいだけどありがと。でも私はお断りする。...私は穢れた女の子だから。性病持ちで浮気して...クズだからね。ありがと」

「いや。俺は諦めないよ」


石橋くんは真剣に私に向く。

周りの人が私と石橋くんを見る。

私は「あ、あの?」となる。

すると有紀が「...隆道。お前ガチなのか?」と言う。

石橋くんは「...何か彼女を見ていると違う印象を受けたんだ」と言いながら有紀を見る。


「...私と一緒になったら浮気もありえるから」

「気にしないよ」

「そ、それに私は...性病持ちだし」

「治療すればなんとでも」


デメリットをどれだけ話しても石橋くんは私から目を全然逸らさない。

私はその瞳を見てから有紀を見る。

有紀は「...隆道はマジみたいだな」と言う。

そして詩織が「...私、お姉ちゃんの傍には誰か居ないといけないって思ってた」と話した。


「石橋さんなら...私、任せられるかも」

「ちょ、ちょっと待って。詩織。私は恋愛出来る様な、メリットが無いよ」

「じゃあ今からメリットを作れば良いんじゃないかな」

「わた、私は...」


有紀のクラスメイトの皆さんは私と石橋くんを見る。

私は石橋くんを見る。

それから「...分かりました」と返事をする。

そして顔を上げた。


「ちょっと考えてからお返事がしたい」

「分かりました。お返事待ってます」

「...私なんかを好きになってくれてありがとう」


それから私は石橋くんを見てからまた飲み物を飲む。

その際に石橋くんは歌を歌うのを誘われた。

私はその姿を見ながら柔和に見守る。

そして私は有紀と一緒に手を叩く。


☆空田有紀サイド☆


「んじゃそろそろこの辺りでお開きにするか。みんな」

「おー」


先生が合流し暫くしてワイワイ話していた男子生徒が時計を見てそう話した。

それから俺達は宣言した男子生徒を見る。

そして俺達は各々立ち上がる。

男子生徒は「んじゃ各自片付け」と言ってから笑みを浮かべてから片付けを始めた。

女子生徒と男子生徒にそれぞれ作業班に別れてから片付けをし始める。

その際に詩織が話しかけてきた。


「今日は楽しかったですね」

「ああ。楽しかったな。詩織」

「私、お姉ちゃんと楽しめたのは久々です」

「...だろうな。落ち着いて楽しめたのは久々だろうな」


そうして俺は満里奈と隆道を見る。

満里奈と隆道は楽しそうに会話しながら片付けをしていた。

その姿に詩織は笑みを浮かべる。

それから俺を見てきた。


「私、石橋さんとお姉ちゃんはお似合いかもと思います」

「優しいしな。隆道は」

「ですね。その点を含めて思いました」

「...クラスメイトが優しくて良かった」

「確かにですね。クラスメイトという存在の有難さを知りました」

「...だな」


そして俺達は片付けをする。

すると「おーい。空田よ」とクラスメイトが俺を呼ぶ。

俺は「ああ。どうした?」と聞く。

クラスメイトは「ああ。手伝ってくれるか」と俺に言う。

重たい物を運んでいた。


「よいしょ!」


そうして運び。

俺達はゴミ捨て場にゴミを持って行き。

シートを片付けて機材を片付け。

俺達は集合した。

そんな先生とみんなに言う。


「有難う」


その言葉に全員顔を見合わせる。

それからこう言った。

肩をすくめながら。


「何がだ?空田」

「楽しめたね」

「楽しめたしな」

「確かにそうだ」


そんな感じで各々話す。

それから最後にみんな俺に向いた。

「なんかあれば相談に乗るぜ」という感じで、だ。

満里奈と詩織は頭を下げる。


「有難うございます」

「気にすんな。しかしまあ石橋も良さげな女性にアプローチしてんなマジに。良きをいち早く見抜くとかアイツは超能力者か?」

「確かにな。それは言えるかもな」


それから俺達は笑い合う。

満里奈もなんか嫌そうではないしそれはそれで良いんじゃねーのかな。

そう考えながら俺は隆道を見る。

隆道は少し恥じらう様に照れ笑いを浮かべていた。

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