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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第二章

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22/30

22、花見と決意

そして翌日になり俺はクラスメイト全員でのお花見会場に向かう為に準備し始める。

因みにドリンク係は女子生徒が。

食べるものに関しては各自が持って来る事になった。

俺は上着を着てからゆっくり準備をする。

それから玄関を開けて俺は驚く。

満里奈と詩織だった。


「おはよう」

「おはようございます」

「お前らどうしたんだ」


満里奈と詩織は顔を見合わせる。

それから笑みを浮かべてから「迎えに」と言う。

俺は驚きながらも「...そうか」と笑みを浮かべた。

そして俺は玄関に鍵をゆっくりかけてから満里奈達を見る。


「ありがとうな」

「当たり前の事をしているだけだよ。...そして私達は与えられた恩を返しているだけ」

「...そうだとしても。...感謝だな」


そして俺達はエレベーターに乗り下に降りた。

それから花見会場に向かう。

そこはバーベキュー会場だが花見の時は特別開放される場所だった。

俺達はクラスメイトを見る。

クラスメイト達は先に数名が来ており「おー!」と声を発してから寄って来る。

隆道も居た。


「元気か?」

「まあな。お前は?」

「元気だ。今日はいっぱい楽しむぜ」


そんな話をしながら居るとクラスメイト達がどんどん集まって来た。

俺はそんな光景を見ながら「お前ら。日陰に詩織を居させて良いか」と告げる。

クラスメイト達は準備しながら「ああ」と返事をした。


「すまんな。詩織がそういう感じじゃないといけないから」

「ああ。お前の恋人な?」

「やかましいわ!」


それから爆笑して居ると満里奈が「皆さん。今日はありがとうございます」と切り出した。

そして頭を下げる。

クラスメイト達は「気にするなー」と笑顔になる。


「まあ今日ぐらいは羽目外して良いとは思うしな」

「確かに確かに」

「つー訳で楽しむぜ!」


満里奈はそんなクラスメイト達を苦笑しながら見ていた。

すると詩織が「お姉ちゃん。良かったね」と寄り添ってから笑みを浮かべた。

その姿を見ながら満里奈は「うん」と返事をした。



俺達は花見をしながら各々楽しんでいた。

すると満里奈が俺を呼び出した。

公園にやって来る。

俺は「満里奈?」と満里奈に聞く。

満里奈は「ありがとう。有紀」と俺に言う。

俺は「何がだ」と聞く。


「私を...私をとにかく導いてくれて。感謝してる」

「導いてないな。...お前に応えているだけだ」

「私ね。最悪な世界ばかり見ていた」

「?」

「...貴方が私を。詩織を選んでくれて良かった」

「お前な。死ぬ様な言い方だよそれ」

「確かにね。分かってる。でも感謝の思いを伝えたかったから」

「成程な」


それから「...糸水だけどさ」と呟き俺を見る。

俺は「...ああ」と返事をする。


「私は慈愛のつもりで手を差し伸べた。だけどそれが間違いだった」

「慈愛?」

「奴は...兄弟だけどさ。親は赤門の大学教授らしくてさ」

「...」

「勉強が出来ないから相談に乗って」と言われてからが悪夢だったよ」

「...そうだったんだな」

「うん。私は愚かだよ」


そう言いながら無言になってから苦笑する満里奈。

俺はそんな言葉に空を見上げる。

それから俺は顔を満里奈に向ける。

すると満里奈のスマホが震えた。

そして「?」となりながら俺を見てから「電話出て良い?」と言う。


「ああ」


それから満里奈は電話に出る。

俺はその姿を見てから周りを見渡す。

そうしていると満里奈が「...有紀」と言った。

俺は「なんだ?」と笑みを浮か...。

だがそんな俺に満里奈は笑ってない。

なんだ?


「...父親...の件だけど」

「あ、ああ。どうした」

「父親と糸水が関連性がある疑いがあるって感じらしい」

「は?」


俺は「それはどういう意味だ」と眉を顰めて聞く。

すると満里奈は「...私達、娘が糸水達と接点があってそれを知ってから私達を糸水達に売ったんじゃないかって」と告白してきた。

その言葉に「...つまり金の為にか」と言う。


「それでなんだね」

「?」

「糸水が馴れ馴れしく近付いて来たのは。私は罠にはまった部分もあったんだ」

「...だな」

「でも明らかになって良かった」

「何故だ?」

「...これで遠慮無く糸水と縁が切れるよ」

「!」

「私は...糸水から離れて。糸水を棄てて自立する」

「...」


それからスマホの画面を見てから「...私はもう大丈夫だ。自立するよ」と笑みを浮かべた。

俺はその言葉に「...」と無言になる。

そして満里奈は「時間はかかった。だけど私はこの機会に...自立する」と言う。

俺は春の空を見上げる。

そうしてから目を閉じて開ける。


「分かった」

「?...有紀?」

「...協力する。俺もお前が自立出来る様に」

「有紀...」


それから俺は「というか詩織も多分それを望んでいる。多分だけどな。丁度良い機会じゃないか」と言う。

満里奈は「ここまで来るには時間がかかり過ぎたけどね」と自嘲する。

俺は「大丈夫じゃねーか?きっとな」と話す。

そして「戻ろうぜ」と言う。

すると満里奈は「うん」と返事をした。



それから戻ってから俺はスマホを見た。

中本さんは今頃...奴の。

つまり満里奈達の父親の事情聴取をしているのだろう。

そう思いながら俺は前を見据える。

目の前ではクラスメイトに囲まれて質問を受けている満里奈と詩織が居る。

満里奈も詩織も幸せそうな顔をしている。

俺はそれを確認してからスマホを閉じてから飲み物をあおってから空を見上げた。


「大丈夫か」

「...ああ。まあな」

「どうしたんだ?浮かない顔だが」

「...そう見えるか」

「ああ。俺から見るには」

「...実はな...」


俺は全てを説明する。

すると隆道は「...結構深刻だな」と言う。

ジュースをあおる。

そんな姿に「だな」と苦笑した。


「だけど」

「?...だけど?」

「せっかくここまでしたからな」

「...仲を取り戻したってやつか?」

「ああ。だから俺は...諦めないでやるさ」

「...成程な」


それから隆道を見る俺。

隆道は「俺は...応援しか出来ないな。だけど相棒。いつでも相談に乗るぞ」と言った。

俺は「!」となりながら隆道を見る。


「...彼女達をクラスで、学校で守ろう」

「馬鹿言うな。そんなに迷惑をかけられないぞ」

「迷惑じゃない。...俺達がやりたいからやってる」

「そこまでしてもらう義理は...」

「良いから」


隆道は笑みを浮かべながらペットボトルの蓋を締める。

それから立ち上がってから大統領が宣言するみたいに「みんな」と声をかけた。

そしてみんなが隆道を見る。

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