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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第一章

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16/30

16、兄弟という名の犯罪者

☆佐藤満里奈サイド☆


これだけ悪い事をしたのだ。

落とし前をつけないとな。

そう考えながら私は父親の下に向かう。

家族に危害が加わるならたまったものではない。

私は朝に「学校に行く」と嘘を吐いて...父親の下に向かった。それから公園で父親に会う。


「満里奈。来てくれてありがとう」

「...」


この偽善者野郎め。

そう考えながら私は父親を見る。

姿はそれなりのお金持ちの様に見える。

オールバックの髪にスーツ姿。

つまりキモいオヤジとかではないが。

あくまで偽善者だ。


「娘に久々に会いたくてね」

「...ふざけてるね。...私は貴方を父親とは認めない」

「まあまあ。昔の事だ。笑って水に流そうじゃないか」

「馬鹿なのかな。そんな事は」

「だが現に来てくれたという事だから」


笑みを浮かべるクソ親。

あくまで罪の償いの為だ。

だからコイツの為ではない。

そう考えながら私は父親を見る。

すると「久々に会えた。だからこそ飲食店で何か食べないか」と手を伸ばしてくる父親。

私は咄嗟に手で弾いてから「話って」と聞く。

父親は「ああ。そうだね。詩織は元気かな」と平然と聞いてくる。

私は溜息を吐きながら「まあ」と答える。


「そうか。それだけ聞ければ大丈夫だ」

「...アンタ私に言う事があるんじゃないの?」

「?...何を?」

「私に性暴力をしておいて」

「...すまなかった。それは反省している」


反省で済む問題では無い。

そう考えながら私は「アンタね」と言う。

すると父親は「今、謝ったじゃないか」と切り出した。

ヘラヘラしながら言った事が?


「アンタ...私の心に傷を付けておいてよく言う」

「これ以上に何をすれば良いんだ?」

「...!」


私は悲しくなる。

すると背後からガサッと音がした。

そこに詩織と。

何故か有紀が息切れして居た。


「やっと見つけた」

「待って。どういう事」

「探してたんだよお前を。...まさかこんな事になっているとは思わなかったがな」

「...」


父親は「詩織。久々だね」と笑みを浮かべる。

そして有紀には「それで君は?」と尋ねる。

有紀は「初めまして。俺は空田有紀っていいます」と自己紹介をした。

それから父親を見る。

父親は苦笑いを浮かべながら「近所の子だね」と苦笑した。


「空田くんか」

「...」


有紀は眉を顰める。

それから「はい」と返事をした。

詩織が「お姉ちゃん」と聞いてくる。

私は「何もされてない」と答えた。

詩織は眉を寄せてからゆっくり父親を見る。


「...それで。どうして貴方が居るんですか?」

「まあ仲良くまたなりたいなと思ってね。家族の...」

「お断りします」


詩織は話の途中でそう言う。

父親は目を細めた。

それから「それはどうして?」と聞く。

詩織は「性犯罪を犯した様な鬼畜を家に入れたくないです」と答えた。

そして父親を睨む。


「鬼畜って表現は...」

「鬼畜の所業。貴方は私達の家に戻る資格は無いです」

「まあ子供の話だしね」


父親はヒラヒラ躱す。

すると有紀が「俺も同感だ。アンタは家に今更戻る資格は無い」と言った。

父親は「部外者だろう。君は」と困惑する。

有紀は「確かに部外者だな。だけど黙って見てられない」と言ってから父親を見る。


「...という事です。諦めて去りなさい」

「詩織。頼む。家族に」

「貴方には家族と言う資格は無いですよ」


すると父親は詩織を掴もうとした。

私は慌てて動く。

その前に有紀がその手を制止した。

それから「触るな」と威圧する。

父親は「...」となってからバチンと有紀の手を弾いた。

やがてパトカーのサイレンが聴こえてくる。


「...やれやれ」


父親はそう呟いてから踵を返した。

それからゆっくり去って行く。

途中で足を止めて私達に向いた。

そして「じゃあ」と言う。

有紀には威嚇する様に見た。



それから私達は保護され。

そのまま親に送られる様に学校に向かう。

途中で詩織は中学校に送られ。

私と有紀は学校に来た。

その学校では私に対して冷たい視線がある事に気が付いた。

どうも誰かが浮気をしたとバラしたらしい。


「堅苦しいな」

「だな」

「反省しているのに」


だが私のクラスメイト達はそんな話をして私を擁護する。

私はその心遣いに胸が暖まる。

そうして居るとドアが開いてから「満里奈」と声が聞こえてきた。

私は顔を上げる。


「...有紀」

「ちょっと話があるんだが。良いか」

「...話?」

「ああ。鶴弥の件だ」


その言葉に「!」となりながら私は慌てて立ち上がりながら有紀のもとに向かう。

それから「鶴弥がどうしたの」と聞く。

すると有紀は「その鶴弥の上の名前。苗字は?」と聴いてくる。

私は「...糸水鶴弥だね」と話した。

有紀は「...やはりな」と答えた。


「?...どうしたの?」

「満里奈。落ち着いて聞いてくれるか」

「?」

「...本来ならこれをするのは犯罪なんだが。...父親は裁判所に勤務している。母親は保護司だ」

「うん」

「...糸水鶴弥の年上の兄、糸水美緑いとみずみろくは5年前に犯罪を犯した」

「!...それは...」

「兄弟もろともドクズだろうな。...で、糸水美緑だが。...母さんが保護担当で」

「...」

「...糸水美緑は傷害事件を発生させて捕まった」

「そんな事があるんだね」

「ああ。俺も夜中に盗み聞いてビックリした」


私は「...」となりながら居ると「つまり何が言いたいかというと多分糸水が捕まるのは時間の問題だ。頑張ろう」と有紀から聞く。

その言葉に「だね」と頷いた。

それから私は有紀を見た。


「有紀。ありがとう」


それから私は笑みを浮かべた。

すると有紀は「お前が頑張っている。だから教えたまでだ」と答えた。

そして有紀は苦笑した。

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