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付き合っている幼馴染の彼女が他の男とキスをしているのを目撃した。俺はそんな幼馴染を棄ててから...だったのだが  作者:
第一章

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14、Correction

満里奈の決意を聞いた。

だがそれだけでは身を守れないと判断し俺と満里奈と詩織は警察署に向かった。

よく分からないがこれは脅しに該当すると思った。

それから警察署に行ってから事情を説明する。

すると警察官が明るく対応をしてくれた。


「こちらに」


それから案内された先はよくある様な取り調べ室だった。

俺は「こっちですか?」と警察官に尋ねると「はい」と若い警察官は頷いた。

俺達は並んで腰掛ける。

すると直ぐにその若い警察官が立ち去りスーツ姿の眼鏡の若い男性が入って来た。

スーツ姿の男性は「やあ」と声をかけてくる。


「この場所の所轄の捜査一課刑事の中本春季なかもとしゅんきだ。宜しくね」

「中本さん?」

「...ああ。中本だ。傷害事件などに関して主に取り扱っているね。捜査一課長を目指し精進中ってところかな」

「???」


そう話すと中本さんは照れ笑いで書類を見た。

それからボールペンでチェックしながら「大変だったね」と俺達を見てくる。

俺は「...」となりながら中本さんを見る。

そんな中本さんは「俺の事は気楽に中本さんって呼んで良いから」と名刺を3枚取り出してから俺達に手渡してくる。

捜査一課刑事 中本春季、と記載がある。


「...捜査一課の事をご存じかな」

「いや。ドラマに出てくるぐらいしか分からないです」

「捜査一課っていうのは強殺とかの凶悪犯罪を捜査する課だよ。...そして傷害事件などもね」

「...!」

「今回の案件は傷害事件に該当する」


その言葉に俺は中本さんを見る。

中本さんは書類を捲ってから「尋問する訳じゃないから気楽に気楽にね」と笑顔になってから頬を掻く。

それから「それで今回は...傷害事件になった理由だけど。性的な問題。性暴力に該当しているのもあった。明確な傷害事件だから僕の出番って訳だ」と答える。

そして中本さんは真剣な顔になる。


「嫌な事を思い出させるけど...脅迫行為を受けたらしいね」

「...あと梅毒をうつされています」

「...成程ね」


中本さんは書類に目を通しながら「実は...最近、とある人から被害届が出されてね」と俺達に言う。

俺は「?」を浮かべて満里奈とかを見合わせる。

すると中本さんは「女性なんだけど。同じ様に性的暴行を受けてね」と答える。


「それで既に捜査中だ」

「犯人は分かっているんですか?」

「それは教えられない。...だけど必ず捕まえるよ」


その言葉を言いながら「...僕は性暴力を許さないよ」と真剣な顔をする。

俺は「...」となってから中本さんを見る。

中本さんはライトを点けて手元を照らした。


「僕の母親も不良に強姦されて殺された過去があってね」


俺達は衝撃を受けてから「それは...」となる。

中本さんは「強殺だ。それで捜査一課になって必ず犯人を捕まえるって約束しているんだ」と答えた。

胸元のネックレスを触る中本さんだが。

というか今の言葉では捕まってないという感じに聞こえる。


「中本さん。その。その犯人は...」


詩織が聞いた。

すると中本さんは「捕まってないね」と言う。

俺達はさらに衝撃を受けた。


「殺人の時効は前に撤廃された。...だけど犯人は20年近く逃げている」

「...」

「...俺は捕まえるって約束している。...すまない。論点。話がズレたね」


それから中本さんは「だから許せないんだ。...性犯罪はね」と笑みを浮かべた。

俺達は「...」となってから中本さんを見る。

満里奈が「でも私が悪いんです」と切り出した。

中本さんは「?」を浮かべる。


「こんなに大事になるって思わなかったから」

「...梅毒をうつされて脅迫されている時点で君はれっきとした被害者だ」

「!」

「君は被害者面をして良い。必ず犯人は捕まえるからね」


そして中本さんは書類に目を通す。

それから「それじゃあ...先ずは満里奈さんから話を聞きたい。プライベートな話になるかもしれないから」と俺達を見る中本さん。

俺達は直ぐに立ち上がった。


「宜しくお願いします」

「...有紀さん。詩織さん。すまないね」

「満里奈を頼みます」


それから俺達は警察官に案内されて部屋を出る。

そして俺達は椅子を前にして座った。

満里奈を待つ。



満里奈の聴取が終わり。

俺の聴取が終わり。

詩織の聴取が終わった。

それから俺達はまた中本さんに呼び出される。

そして俺達は取調室に入った。


「...今回の件は被害届を出すべきだと思う」

「!」

「...君達の回答を聞いている限り犯人は逃げてしまうだろう。それはいけない。被害届を出して一手を出すべきだ」

「...ですね」


それから中本さんは「...また少し話が脱線するけど俺はこの町で母親を殺害されて...早20年近く。...犯人は逃げ得。...それは絶対に許せないのもある」と俺達を見る。

中本さんは「早めに手を打ってほしい」と真剣な顔をした。

俺達は顔を見合わせてから「お願いします」と頭を下げてから中本さんを見る。

警察官が先にと書類を手に取調室を後にした。


「...それから。...一先ず今回は警察官を送るよ」

「え?」

「君達の家に3日程警察官を配属する」

「...でも...良いんですか?」

「本来なら色々手続き、期間が必要だけど...君達の様な子供だったらそれは論外。大人に任せてほしい」

「...」


中本さんは「何かあっては遅いんだ」と真剣に俺達を見る。

俺達は困惑していたが顔を見合わせてから「分かりました」と頷いた。

そして俺達のマンションに3日程...警察官が配備される事になった。

相当手続きとか必要な気がするが中本さんが全て請け負うという。

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