追跡
ザックとマチルダは見廻を装いながら怪しい部屋を片っ端から調べていく。
そのうちザックがとあるVIPルームの鍵を開けた。
なんと数名の議員が情け無い姿で麻薬を炙っていた!
しかも裸で絡みあっている男女の姿もある。
「お前ら恥ずかしく無いのか?もう言い逃れは出来ねーよ」
てっきり見つかるのは麻薬のみで証拠となる物が無く、俺たちの容疑は晴れないままだと思っていた。
思わぬ収穫だ。
マチルダはとにかくあらゆる無人部屋の引き出しや衣装棚を探した。
女の勘という奴だろうか。宿泊案内や見取り図の裏に怪しいメモ書きが見つかった。
意味は分からないが回収して部屋に印をつける。
俺とバートは機関室へ向かった。
「動くな!このエリアをくまなく調べる!!」
「貴様!!ヤク中は引っ込んでろ!!」
機関室長が中型ピストルを乱射した!
まさかの行動に他のクルーも驚いて逃げ回る。
「バート!任せろ!」
俺は銃撃戦に移った。
バン!バン!
ズバン!!ズバン!!
カキーン!!
ブシュー!と管から煙が上がる。
視界が悪い。
「ヘッヘッ!!」
バタバタと狭い道へ奴は逃げる!
警戒しながら先へ進む。
「クルーは伏せてろ!!」
叫びながら突っ込む。
いまだに容疑が晴れない俺はクルーから恐れられていた。そのため皆素直に伏せた。皮肉なもんだ。
細い角に来た時、銃撃された。
すかさず中腰で撃つ。
バン!
腕を狙い、相手は倒れた。
すかさず縛り上げる。生かして吐かせるしか無い。
「ジャン!わんさかあるぞ!」
良いタイミングでバートが叫んだ。
機関室長を適当な場所に拘束して、他のクルーに尋問した。
「この中で機関室に荷運びを手伝った奴は正直に手を上げろ!」
地面に1発発砲する。敢えて悪人を演じるしかない。
2人ほど出てきたのでバートの元へ連れて行く。
蓋を閉じた状態で確認する。
「この箱で間違いないか?」
「はい。先週皆んなでココに入れたと思います。」
「何が入っていた!言え!」
銃を突きつける。
「あ、あの、本当に知らないんです!機関室の予備部品だから絶対に開けるなって。修理も機関室長が担当ですし‥」
「じゃあコレはなんだ!!」
ガバッと開ける。
中には機関銃やライフルの予備銃身、弾倉が入っていた。他の箱には弾薬その他がバラして入っていた。
「これだけじゃ無い!この船には麻薬もある!俺たちはハメられたんだ!」
クルーたちは機関室長を軽蔑した。
「お前らの指紋も箱から出るはずだ。なぜアイツがワザワザ手伝わせたか分かるだろ?」
「銃を貸して下さい。ココは俺たちが確保します!」
機関室長のピストルをクルーに渡して俺たちは移動した。




