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ライフリング  作者: 羽田憲二
第8章
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密輸

今回の任務はニューストン全域を流れる大きな川、ブラウンリバーの旅だ。

正確には豪華客船に政治家たちが集う為、船旅の護衛だ。人数が多いので、他のSP部隊も一緒に乗っている。


川の名前の由来は色だ。荒野がほとんどのデザートストーンは土石流が混ざると水の色が茶色っぽくなる。

そのためブラウンリバーと呼ばれている。


客船の中は政治家と護衛以外ほぼいない。

クルーも審査に通った者だけだ。

オマケにVIPルームがあるので秘密会談やハメを外すのによく使われる。


会談が始まると俺たちは廊下や階段付近で暇となる。

給仕の検査等はあるがな。


「少し向こうの連中と話してみる‥」

「珍しいね〜ジャン」


「自分でもそう思う」

少し3人に任せて、別部隊のSPと雑談する。


「俺たちは議事堂側にいるSPだ。俺はジャンだ。リーダーのバートはもう知ってる筈だな?」


「あぁ。もしや情けのジャンか?俺はこっちのリーダーのトーマスだ。宜しく!」


「あ、あぁ‥それよりまた変な渾名が聞こえたが」


「地獄のジャンから変わったんだぜ?意外とお前さんを見ている奴は多いのさ」


「‥そうかい。にしても妙だとは思わないか?」


「流石だな。お前も気が付いていたか?それと殺気は隠せてないな、ジャンよ」


「ワザとだ。敵をそれとなく探っている」


俺が珍しく自分から雑談にかかるのは訳がある。

護衛について暫くして違和感を感じた。

匂いだ。それも2種類。

SPが事前把握も含めて船内を廻った時だ。


機関室から銃器の油の匂いがプンプンした。

クルーに聞いたところ、似たような油を使用していると言っていたが怪しい。


もう1つは麻薬だ。

倉庫、客室の一部から特有の匂いを感じた。

僅かだが確かにある。

しかも新しい。


何故俺が知っているか。

戦場では彼方此方に麻薬は存在する。

鎮静剤などの治療目的以外に、法の及ばない戦場でやりたい放題する輩が沢山いる。


だが一番の理由は被害にあったからだ。

最初の召集で戦闘終了後に古参兵から無理やり吸わされた。始めは気分が楽だったが、思考力や物書きが覚束なくなり始めた。

また吸い過ぎで死亡したり、戦後に社会復帰出来なくなった奴も知ってる。


俺が酒を飲まないのと同じく、麻薬も同じ物扱いしている。


「実はな、ここだけの話。昔務所にいたんだ。まぁ今じゃ絶対出来ない立場にあるがな」


「そんなポイポイ話しても知らんぞ?」


「俺は隠し事はすぐバレるもんだと思ってる。何故なら他人のを見抜けるからだ」


「なるほど。俺は戻る‥」


トーマスは白か黒か‥。

他にも怪しい連中が沢山いる。


目的は護衛だが、見過ごせばかなり後悔する。

下手すればクビだ。

まずは関係者を探さなくてはな。

いつもと少し違う雰囲気にしました。

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