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ライフリング  作者: 羽田憲二
第7章
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脅威

キルストン調査以降は目立った事件などは無い。

平和が一番だ。

無論、訓練の手は抜かない。


「今週は新型兵器の視察に同行する。前回の環境大臣とは違い、産業大臣の護衛になる」


「了解‥」

「どんなブツなんだろうな?」

「全く仕事が増えてアタシは疲れるね!」


マチルダの言う増えるというのは新兵器に対しての対処などが多岐にわたるという事だ。

訓練内容も戦術•戦略面でどんどん進化していくからだ。


「なんでも防衛産業の見本市だからあらゆる種類の兵器が見れるみたいだ。俺たちも勉強しようじゃないか」

バートも思うところがあるのだろうが、流石リーダーだ。あくまで仕事に集中している。


後日、軍隊の演習場に多くの政治家•技術者•軍人が集まった。その中に俺たちもいる。


「君たちも興味あるだろう?」

産業大臣が話を振ってくる。


「確かにありますね。その脅威に対処するのが我々の仕事です」

バートが代表して発言する。


見たところ会場には国内外からも人が来ているみたいだ。ウッドランドの将校や新聞記者もいる。

驚いたのは敵国ブルーランドの連中もいる事だ。

まぁこの場で馬鹿はやらないと思うがな。


「お集まりの皆さんにははじめに銃火器のご紹介をしたいと思います」

司会役が進める。その横には実演役の兵士がいる。


「モーゼル対物ライフル。口径は12.7ミリ。ボルトアクション式です。スコープをつけた際の有効射程は1キロメートルにもなります。装甲車両に対しては500メートルが有効です」


驚きはしないが、また厄介な武器が出てきたな。

見た目はモーゼルライフルをバカデカくしただけに見えるが、反動軽減のため銃床に厚いクッションが着いている。銃身下部にはモノポッドと呼ばれる二脚とグリップが一体になった物がついている。

構造が単純で威力のある武器はそれだけで危険だ。

射程外から狙われたら終わりだ。


「続きまして多連装ロケット砲です。従来の大砲より射程•精密性は劣ります。しかしその火力は甚大です。本日は実演を行います。耳を塞いで下さい!」


見た感じトラックの荷台を改造してロケット砲の筒を大量につけただけの簡素な物だ。

いよいよ射撃開始だ。


ギュオー!!ギュオー!!ギュオー!!

ロケット砲独特の耳を劈くような発射音が響く。

トラックの後方は爆風で土煙が舞い上がる。


目視で見えるくらいのスピードでロケットが飛んでいく。目標は白い円を描いた更地だ。


数十秒後に白い円一帯は凄まじい砲撃に包まれた!

これまでの大砲も威力はあったが、面制圧や投射能力で明らかに此方が上だ。

また戦場が地獄に変わる‥。


「あんなもん反則だろうが‥」

ザックは驚きを隠せない。


「最後に本日の目玉!戦闘機をご覧下さい!」

演習場には2機の戦闘機が配備されていた。

1機は展示用の無稼働品だ。

もう1機は実際に飛ばしてくれるらしい。


以前見た偵察機や輸送機よりも洗練された形をしている。例えるなら厚く着込んだ服と身体に密着したデザインの服の違いみたいだ。

戦闘機というジャンルは確立したばかりで、正式名称は決まっていない。


簡易的な滑走路を物凄い速さで離陸して行く。

この時点で機動性はかなり高いとわかった。


ベテランパイロットが空中で技を披露する。

上昇した後に素早く一回転した。

これには会場全員がビックリしていた。

撃ち落とすのは同じ戦闘機じゃなきゃ無理そうだ。

頑張って機関銃くらいか?


暫く飛行した後に射撃目標に向かって急降下し始めた。翼に備えられた重機関銃が火を吹いた!

ドドドドド!!

目標は見事に蜂の巣になった。

すぐさま上昇して離脱した。


「今お見せしたのはほんの一部です。将来的には爆弾やロケット砲も視野に入れております」


今日は護衛任務の中でもかなり刺激的だった。

時代があまりにも早く進んでいる。

銃火器の展示も他にあったが、ロケット砲や戦闘機を目の前にしては無力だ。


人間はいつまで戦うのだろうか‥?

対物ライフルはオリジナルです。

第一次大戦の肩を痛めるライフルを参考にしました。

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