沼地
常駐警備ともしもの対応を確認して準備にかかる。
これまでの情報を元に沼地を向けた先に開けた土地がある。そこを拠点として活動を広げる。
成果の有無に関わらず1週間で完全徹底する。
必要以外の荷物は柵外の輸送機に置いてきた。
何かあれば取りに戻る。
テント設営や食糧など荷物が多い為、拠点までは常駐警備に手伝ってもらう。
「それでは行きましょう!」
アマンダ議員の号令と共に出発した。
藪道を進むと徐々に足元の水気が増えてきた。
それと共に植生もマングローブに変化していった。
歩きながら議員とザックが談笑している。
活発な性格は意外とソリが合うのかもしれない。
「議員はなぜ志願したんですか?危ない仕事は専門職に任せて良かったんじゃ無いですか?」
「こう見えて生物学、環境学は詳しいのよ。大学時代はこういう仕事に就きたかった。なぜか政治家に進んでしまったけどね」
完全に先輩後輩の間柄みたいな会話になっている。
ザックは歳上から気に入られやすい。
先導しているバートが手信号で合図した。
すかさず俺が質問する。
「どうしました?」
「この先は底なし沼の可能性もある。足場が不安定だから皆んなに伝えてくれ」
「了解」
幸い泥濘が酷いだけで助かった。
マングローブの蔦に掴まりながら進む。
沼地にはカニやカエルが沢山いたな。
やっとの事で開けた土地に入る。
徐々に水気とマングローブも姿を消していく。
そのエリアは青々とした草原と乾いた砂地が半々だ。
何とも不思議な空間だ。
周囲を警戒しつつテント設営に入る。
「我々は戻ります。何かありましたら信号弾で知らせて下さい」
常駐警備は挨拶をして帰った。
また沼地を進むのはキツそうだ。
残された5人で食事を摂る。
軍隊至急の簡易糧食だ。
特に問題も無く夜を迎えた。
議員は途中までの報告書とカメラのレンズを確認している。
俺たち護衛は交代で歩哨に立った。
ここで俺たちが装備している銃器を紹介しよう。
バートはAKに手榴弾2つだ。サイドアームはバケモノ相手には意味がないと判断した。
ザックはAKにスコープを乗せた簡易狙撃カスタムだ。
サイドアーム代わりに信号弾を複数持っている。
マチルダはいつものトレンチガンだが、弾薬はグリーンバックと殺意マシマシだ。
サイドアームもいつも通り38口径だ。
俺は最新のPK汎用機関銃だ。多少重いがコレさえあれば粗方何とかなりそうだ。
ちなみに議員は一応ブローニングピストルを持っている。
明日はいよいよ危険地帯の調査だ!




