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ライフリング  作者: 羽田憲二
第7章
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キルストン

俺たち護衛は輸送機の中で装備を確認しつつ、アマンダ議員と話していた。


「私は女ですが、今回の調査は意義がある物と確信しております。何としても報告書を作成します!」

やたらと気合いが入っているが心配だ。


「議員。こちらも全力でサポートします。ですが未開の地であり危険です」


「分かっているわ。その為に靴や服も頑丈な物にしました!」


「あー、あの議員‥?」


「‥」


俺とザックはやや引いてしまった。

同性のマチルダが歯に衣着せぬ対応をした。


「アマンダ議員。つまり勝手な行動はすんなって事だよ。政治家だろうがアタシは容赦しないよ。死にたきゃ勝手にしな?」


「‥そうですか。分かりました。帰ったら貴方の事は先生(コール大臣)に報告します」


「あぁ構わないさ。なぁ隊長?」


バートは話を振られて動揺していた。

決して彼が無能だからでは無い。

誰しも対応出来る限度がある。

こういう場面でマチルダは本当に助かる。


輸送機は本来軍隊が大規模な作戦を実施するのに使う。その為内部は広々としている。

食糧や着替え、武器弾薬は充分に持って来た。

もしもの時でも数キロ離れた居住区域に行けば良い。

それに常駐警備も数名いる。


問題は柵の中で落伍する事だ。

バケモノ以外の自然を甘く見てはいけない。


議員を含めた全員が露出が少ないしっかりとした服装だ。

肘や膝は怪我防止の為のプロテクターをしている。

頭部にはブッシュハットを被る。

左腕には黄色い反射板をつけている。

もしもの時の緊急バックは議員が背負っている。

使い方は出発前に確認した。


武器は特別な物を調達してきた。

PK汎用機関銃、トレンチガン、AK、その他信号弾、手榴弾など様々だ。はっきり言って商売できるレベルの装備だ。

弾薬も特別だ。機関銃やAKは徹甲弾と呼ばれる装甲車などを貫通する弾薬だ。命中率はやや下がるが、バケモノ対策にはアリだと思う。


トレンチガンは通常の12番では無い。

クマ撃ち用のグリーンバックと呼ばれる強い弾だ。


他にもあるが俺はやはりマニューリンだ。

今回は357マグナムに細工をしている。

弾頭にナイフで十字を切っている。

これはソフトターゲットに対して非常に強力な威力を発揮する。


「議員。そろそろ到着します。衝撃に備えて下さい」


「わかったわ」


本格的な滑走路がない為ややデコボコした地面を輸送機が降りる。

多少ガタガタするが問題なく到着した。


「先ずは警備に挨拶しないとね!」

まぁいつまでこの調子が続くかな?


「お待ちしておりました議員。この柵の扉を公式に開けるのは50年ぶりとなります」


「名誉な事だわ。ありがとうございます」

この人は敬語とタメ口が結構まざるんだな。


細心の注意をはらいながらマングローブを進む事にした。

何故専門家ではなく政治家が調査するのかは後ほどわかります。

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