尋問
「ケッ!煮るなり焼くなり好きにしろ」
捕まえたテロ犯は顔面がボロボロになりながらも悪態をつく。
本来なら病院にいるレベルの腕の負傷だが、人権は無いに等しい。コイツもそれを分かってるのだろう。
「コール大臣との関係は?」
「あいつであろうが無かろうが殺すつもりだった」
「何故車ごと吹き飛ばさなかった?」
「苦しみを味合わせるためだ!へへ」
バートはやれやれと言った顔で続ける。
「お前たちの目的は何だったんだ?」
「油田開発は近隣10キロの範囲の地下水を汚染した!もう20年も前の話だ。貧しくて水道の無い家は井戸水を汲むしかない。どうなるか分かるだろ?」
俺はそこで口を挟む。
「開発に当たって移転費用やインフラ整備は国が出してる。首都なら金持も貧乏人も関係ない」
ザックとマチルダも続ける。
「離れたくなかったんだろ?その土地を」
「呆れたね。アタシの裸みて大人しく天国行きな」
「お前らにこの気持ちが分かるか!?」
バートが諭す様に言う。
「汚染もごく初期に土壌整備で治った。それにな、お前は戦争で家族や友人を無くしちゃいないだろ?俺たちはハッキリ言ってもっと辛い目に会ってる」
「ケッ‥」
次の日、奴は銃殺された。
事件が解決してからコール大臣が直々に挨拶に来た。
「やはりSPの活躍は大したもんだよ。国の宝だ、期待してるよ!」
土産に高級な菓子や缶詰を持って来ていた。
政治家は好きじゃないがありがたく頂こう。
バートが皆に声をかける
「30分後、会議室だ」
いつものブリーフィングが始まった。
今回は短いです。




