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ライフリング  作者: 羽田憲二
第6章
72/140

移転

「‥という訳だ。2人の意見を聞きたい」


レベッカとダンは考え込む。

「私は貴方とケイトが離れ離れになるのが嫌。着いて行くわ」


政府からの連絡はまだ無いが勤務地はデザートストーンの首都ニューストンだ。

現在地デザストンから物凄く遠い距離にある。

これまでの人生で徒歩やトラックで各地を周って来たが、遥かに遠い距離にある。

近代的で国境からも離れている為、一部の勝ち組か運の良い奴しか住めない場所だ。

まさか自分がそこに行くとはな‥。


「ダンはどうする?政府にイチャモンつけて多少は無理なお願いも通るぞ?」


「お兄さん。僕はこの土地が好きだ。確かに首都に憧れはあるけど、そろそろ自力で生きてみたい。1つお願いがあるんだ」


「何でも言ってみろ」


「この家を姉さんから引き継ぎたい。出来るならリフォームして長く住めれば良いかなぁと」

少し照れながらダンは答えた。


「ダン、立派になったわね。あなたに任せます」


「ありがとう姉さん」


こうして弟を1人残して俺•レベッカ•ケイトはニューストンに向かう事になった。


後日例の政府高官がやってきた。

「あぁ、この間の‥」


「英雄には名前を覚えて貰いたいね。ラントですよ」


「宜しく頼む。妻と娘も移住する。それからダンの家のリフォーム代は払ってくれ」


「お安い御用です。何なら新築でも構いませんがね?」


「まだ住めるから大丈夫だ。それより早いな。俺たちは何で首都まで行くんだ?」


「まずは用意したトラックで皆さんをお連れします。お楽しみはそれからです」


何だか含みがあるがもう決めた事だ。

後戻りはしない。


「ダン!達者でな!」

「頑張るのよ!」

「じーじ、ばいばい」


「お元気で!!電報送ります!」


トラックの荷台からダンが遠ざかって行く。

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