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ライフリング  作者: 羽田憲二
第5章
69/140

治安

ドラゴン討伐は両国間にとって利益をもたらしたが、同時に犯罪の横行など負の面も垣間見えるようになった。


「しかしジャン。相変わらずマグナムの腕は一流だな。しくじらないのかい?」


「何度もあった。特に戦場ではな。色々経験してこの相棒が肌に会うようになった‥」


「なるほどね。往来が増えたはいいが、護衛任務の荷が重いなぁ」


ヤンと世間話をしつつトラックに乗車する。

ケイトもすくすくと成長している。

何が起こるかわからないご時世だ。

気を引き締めて行こう。


今回は国内の運搬のみだ。

いつものルートを車列が進む。


ふと最前列のトラックが停止した。

運搬長の指示らしい。

「全員警戒!トラックは散会して距離を取れ!」


いまいち状況が把握出来ない中で下車する。

いつものSTGとマニューリンは万全だ。


700メートル程だろうか?土煙を上げてトラック1台と馬数頭がこちらに向かってくる。


「指示あるまで撃つな!」

護衛者全員に緊張が走る。



「ヒャッハー!!荷物は頂きだぜ!」

「邪魔な車列だな?」

「トラックの向きを変えろ!獲物は1台だけだ!」


逃走するトラックの進路を巧みな馬術で妨害している。速度や小回りはトラックが上だがボロボロで速度が出せないみたいだ。捕まるのは時間の問題だ。


あくまで俺たちはデザストン商会の護衛だ。

無駄な介入で命を落とせば元も子もない。


進路が僅かに逸れたトラックの助手席からカンプピストルが放たれた。明らかに俺たちに助けを求めている。


運搬長も合図の信号弾を放つ。

「馬の連中だけを狙え!引きつけてな!」

命令だ。致し方ない。


トラックが死に物狂いでこちらに向かって来る。

距離400メートル。まだ撃てない。


距離300メートル。敵は馬6頭だ。全員が銃を構える。


200メートル。敵が発砲を開始した。馬上の為、こちらは無傷だ。


100メートル。ちょうど良いくらいだ。


STGが一斉に火を吹いた!

ドドドド!ドドドド!

一斉射撃で2頭が絶命した。


落馬した2名はショットガンやピストルでガムシャラに撃ちまくる。

STGの火力•精度になす術もなく力尽きる。


残りの4頭は馬の機動力を生かして弾丸を回避する。

これは厄介だ。


気づけば追われていたトラックはエンジンから煙をあげて50メートル手前で停止していた。

車体は弾痕だらけで窓ガラスが割れている。


「敵を逃すな!撃ちまくれ!」

各々が単射に切り替えて撃つ。

やはりSTGは優れた武器だ。弾道が素直で反動も軽い為よく当たる。3名落馬した。

2名を倒し、1名は足を撃たれてのたうち回っている。


最後の1名はとてつもない馬術で弾丸を回避する。

今時こんな人間が居たとは驚きだ。


距離が近いのに誰も当てられない。

馬と人間が一体になったかのような化け物だ。


「ジャン!!お前に任せた!俺たちは運転手を救出する」


やれやれだ。こんな奴に当てられるか?

やるしかない!

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