利益
ドラゴンを討伐した事により政治的•経済的な潤いがあったという。
政治面ではデザートストーンとウッドランドの友好ムードに一役買ったみたいだ。
両国にとっての脅威を排除出来た事。
そしてウッドランドに恩を売る事が出来た。
ブルーランドに対抗する政治的切り札が手に入った。
経済面では脅威の排除が完了した為以前より行商の数が増えたみたいだ。また、護衛者が連携して討伐した為にデザストン商会の信頼度が上がっている。
当分はクビになったりすることは無かろう。
自宅には3人と娘が揃っている。
「だーだ、じーじ、えへへへ」
ケイトは少しずつ言葉を覚えてきた。
「姉さん。可愛いもんだね、ケイト」
「そうでしょ‥フフ」
早くもおじさんになってしまったダン。
なんだかんだ嬉しそうだ。
「まーま、だっこ」
娘を見てると過去の嫌な記憶が薄れていく。
「貴方も小さい時はこうだったのかしら?」
「かもな‥」
レベッカは復職を諦めて主婦として生きるみたいだ。
一応ダンもいるが若い弟から生活費を巻き上げるなどする訳がない。
それでも姉想いなのか俺たち夫婦に協力的だ。
立派になったなダン。
家庭菜園の方も割と順調でミニトマトや芋が収穫出来た。意外にも荒野で育てたミニトマトはかなり美味い。水もそんなに多くない土地だが生命力は素晴らしいな。
レベッカはある程度体力が回復して育児に専念出来る。
俺とダンはいつも通り仕事に向かう。
「レベッカ。何かあったらコイツを使ってくれ」
俺はブローニングピストルと札束を手渡した。
「ありがとう。なるべく使わない立ち回りをするつもりよ」
やはり以前より頼もしいな。美人に変わりはないが。
「行ってくる」
「行ってきます!」
「気をつけて」
商会にて運搬長が皆に説明を始める。
「ドラゴン討伐成功により運搬範囲を広げる事になった。ウッドランド内陸に行く。通行許可証を全員分配るから、決して無くさないように!」
「聞いたかジャン!あの緑地の向こうにタダでいけるんだぜ?ワクワクするな!」
「ヤン。遠足じゃないぞ‥。まぁもしかしたらお前の嫁さん候補がいるかもな?」
「ヒャッハー。みなぎって来たー!」
こいつはいつも家族の面倒で発散する機会がないのだろう。仕方ないか。変な病気には気をつけろよ。
こうして商会のトラックはまだ見ぬウッドランド内陸へ進むのだった。
隣国へいざ出発!




