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ライフリング  作者: 羽田憲二
第4章
57/140

目的

夕方頃。表玄関からバレないようにコッソリと俺は抜けた。

ヤンの自宅から少し高い位置に伏せていた。

持って来た単眼鏡で辺りを伺う。

それらしい連中が遠くに見える。


2名だ。これは倒せるな。

武器は水平二連銃とモーゼルだ。

夕方ではあるが銃を剥き出しで歩いて来るのは殺意の現れだろう。


2名は距離をとって所定の位置に着いたらしい。

この時俺は匍匐前進で奴らに近づく。


バーン!!ダーン!

ヤンと一味が撃ち合いを始めた。

もう少し‥。


伏せの姿勢から膝撃ちの姿勢になりマニューリンを抜く。

ズガーン!ズガーン!


「グアっ!」「イギッ!」

それぞれ銃を落とした。内1名が銃に手を掛けようとする。

ズガーン!

容赦なく倒した。


「テメェら何のつもりで俺を狙う!言え!」

ヤンが吠える。


「仇だ。早く殺せ」


「俺だけなぜ狙う?他にも護衛はいた!」


「貴様が隊長を目の前で殺した。俺はお前の顔は忘れん!」


「ヤン。もう良いだろ‥。コイツらは保安官事務所に連行しよう」


「そうだな」

俺たちは生き残りを事務所まで連れて行った。

「ジャンにヤン。すまない。パトロールはしているが捕まらなかった。謝礼は出す」


保安官が申し訳無さそうにしていた。

後日、軍隊からも謝礼が来た。

敵を取り逃したのを公表されたくないのだろう。

かなりの額が懐に入った。


「ジャン。本当にありがとう。謝礼を丸ごと受け取ってくれ!」


「俺は保安官事務所と軍から貰った分で良い。お前も戦っただろ?」


「ジャンお前‥惚れたよ‥」


「やめろ気色悪い。その金でお袋と妹に飯でも奢れよ。またな」


頑張っている奴から金は取りたくないからな‥。



ヤンは帰って行くジャンの後ろ姿に男泣きした。

ま〜たジャンは格好つけました(笑)。

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