目的
夕方頃。表玄関からバレないようにコッソリと俺は抜けた。
ヤンの自宅から少し高い位置に伏せていた。
持って来た単眼鏡で辺りを伺う。
それらしい連中が遠くに見える。
2名だ。これは倒せるな。
武器は水平二連銃とモーゼルだ。
夕方ではあるが銃を剥き出しで歩いて来るのは殺意の現れだろう。
2名は距離をとって所定の位置に着いたらしい。
この時俺は匍匐前進で奴らに近づく。
バーン!!ダーン!
ヤンと一味が撃ち合いを始めた。
もう少し‥。
伏せの姿勢から膝撃ちの姿勢になりマニューリンを抜く。
ズガーン!ズガーン!
「グアっ!」「イギッ!」
それぞれ銃を落とした。内1名が銃に手を掛けようとする。
ズガーン!
容赦なく倒した。
「テメェら何のつもりで俺を狙う!言え!」
ヤンが吠える。
「仇だ。早く殺せ」
「俺だけなぜ狙う?他にも護衛はいた!」
「貴様が隊長を目の前で殺した。俺はお前の顔は忘れん!」
「ヤン。もう良いだろ‥。コイツらは保安官事務所に連行しよう」
「そうだな」
俺たちは生き残りを事務所まで連れて行った。
「ジャンにヤン。すまない。パトロールはしているが捕まらなかった。謝礼は出す」
保安官が申し訳無さそうにしていた。
後日、軍隊からも謝礼が来た。
敵を取り逃したのを公表されたくないのだろう。
かなりの額が懐に入った。
「ジャン。本当にありがとう。謝礼を丸ごと受け取ってくれ!」
「俺は保安官事務所と軍から貰った分で良い。お前も戦っただろ?」
「ジャンお前‥惚れたよ‥」
「やめろ気色悪い。その金でお袋と妹に飯でも奢れよ。またな」
頑張っている奴から金は取りたくないからな‥。
ヤンは帰って行くジャンの後ろ姿に男泣きした。
ま〜たジャンは格好つけました(笑)。




