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ライフリング  作者: 羽田憲二
第4章
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迎撃

二手に別れたトラックはそれぞれの道を全速力で走る。

ドラゴンが食いついたのは俺がいる車列だ。

何故いつもこうなる?死んでたまるか!!


応戦出来る人数はたかが3,4名だ。

銃弾が有効かも分からない‥。


ドドドド!!ドドドド!!

荷台の護衛たちがSTGを撃ちまくる。

確かに着弾はしているが、翼•足•腹の何処にもダメージは無いようだ。どうする?


これまでの経験より目を狙う事にした。

ドン!ドン!ドン!

単発で射撃する。5,6発目で漸く掠ったみたいだ。


グゴ〜〜!!グゴ〜〜!!

微妙に鳴き声が変わりやや距離が離れた。


次の瞬間猛スピードで車列に接近してきた!

俺のいるトラック目掛けて足を伸ばしてくる。

しまった!


トラックの荷台を大きな両脚が掴む。

屋根から鉤爪が貫通してきた!

ドドドドドドド!!

真上に向けて一弾倉が空になるまで撃ち続けた。

耳がキーンとして頭がフラフラする。


少しの間があってドラゴンは鉤爪を引っ込めた。

外を見る。

依然として奴はいるがそれなりに距離を取っている。

よく見ると尻尾の真ん中辺りから出血している。


これはイケるかもしれない!

少々外道だが命がかかっている。やるしかない。


ドラゴンがホバリングをしてから一気に接近してきた。

STGの弾倉は既に交換した。マニューリンも剥き出しだ。今だ!!


両脚と尻尾の間の僅かな隙間に銃弾を注ぎ込む!

グガー!!

効いてるぞ!


また少し離れたところでマニューリンを構える。

遠距離射撃は久々だ。

ズガーン!ズガーン!ズガーン!

3発隙間に撃ち込んだ。


ドラゴンはボトボトと出血して車列から離れて、森へ帰って行った‥。


商会へは2時間遅れで戻る事が出来た。



「お疲れ様です。見事な活躍ぶりでしたね」

執事のクラントが労いの言葉をかける。

改めて帰って来たと実感した。


「トラックを穴だらけにしてすまない」


「ジャン殿の対応は最善でした。寧ろ死傷者ゼロでドラゴンを1人で撃退したのは賞賛に値します!」


「運搬長や仲間がいなければ死んでたかもしれない」


「そんな事は無いよジャン君!やはり君を雇って正解だったよ。ご苦労様」

会長のトラビスも励ましてくれる。


「ジャン!お前はやっぱ強いな!」

「ドラゴン狩りのジャン!」

「商会の英雄だな」

「股間のジャンはドラゴンか?ガハハ!」


最後言った奴出てこい!

何だか照れ臭くニヤけてしまう。


「お前もっと笑えよ〜!」

「俺のギャグが効いたんじゃないか?」

「それは無いな」


「皆んなありがとう‥」

いつもより少しだけ歯を見せて笑う。


「これからも頼りにしてるぜ!」

「ドラゴン元気ないぞ?」


フッと笑って自宅に帰る。

ようやく打ち解け始めたジャン。

射撃技術は一流のまま。

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