実行
銃の専門用語がいくつか出てきます。
2番街のとあるモーテル。
配達のふりをしてケーリはトラックを走らせる。
見た目はボロいが軍用だけあり、頑丈だ。
チンピラ風情がヘラヘラと近づく。
「やっと改心したか?言う事聞いてりゃ〜な?」
下卑た笑いでトラックの荷物を確認する。
俺は荷物の陰からチンピラを捕縛した。
素早く銃を取り上げる。こいつらガンベルトも無しに
トカレフをベルトの間にしまっていたのか。
「カプールは何処だ?」
「4階の窓際に座っている」
「娘の居場所を言え!」
ケーリがいきなりキレ出した。
「同じ部屋に居るぜ。今頃ボスと…」
ケーリがチンピラの胸ぐらを掴んだ。
「やめとけケーリ。今は情報が欲しい」
マニューリンをチンピラのこめかみに当ててハンマーを起こす。
「他の連中は?嘘は為にならんぞ」
「2階までは一般客と従業員だけだ。3階から俺たち専用になってる」
「そうか助かる。ゆっくり眠れ」
デコックと同時にピストルのグリップで首を勢いよく叩く。気絶したようだ。ケーリと素早く縄で縛る。
「モーテルにはいつも配達しています。私と居れば怪しまれないかと」
「分かった。3階についたら前に出るな」
「はい」
出入りが割と多い為かあまり怪しまれなかった。
3階は事務所のような構造になっていた。
「銃を使えばカプールも娘を盾にするだろう?万が一の覚悟は良いのか?」
「構いません…」
ドアを勢いよく蹴破る。
1人は帳簿と睨めっこして反応が鈍い。
もう1人はベルトに挟んだトカレフを抜こうとしていた。
なかなか反応が良いじゃないか。
こちらは既に抜身だ。鈍い方の頭を打ち抜く。
ズガーン! マグナムが響き渡る。
1人は無力化したが残りは負けじと応戦してくる。
トカレフの乱れ撃ちだ。
近くのソファに身を隠しつつ、マニューリンで牽制する。
ズガーン! バン!バン!バン! カチッ…
虚しくホールドオープンしたトカレフ。
ズガーン!ズガーン! 2発胸に撃ち込む。
バタリと相手は倒れ込んだ。
階段がやけに豪華な作りになっていた。手すりが無駄に凝っている。カプールの趣味か…。
踊り場に差し掛かった時、けたたましい銃声が襲いかかった!
次回はカプール戦です。