依頼
ちょっと強引な展開かも。
「それで…早い話誰を撃てば良いんだよ?」
「2番街を根城にしているカプールという男とその手下です。」
「人数•武器•練度は?」
「カプールを合わせて4人。手下の3人はトカレフ。カプールはマンドリン銃を持ってます。腕前はそこまでとは思いますが、マンドリン銃の餌食になった人は何名もいます。」
纏めるとケーリは酒場の配達仕事をしていた。
カプール一味は賄賂渡すから配達の幾らかを恵んでくれ、護衛もしてやると持ちかけて来た。
配達を数十年やってきたケーリは今までそんな誘惑に負けずにやって来た。今回もそうだと言った。
昔はそんな連中を抜き撃ちで何とか撒いていたが、歳には勝てなくなって来た。
一味に銃を奪われた上に15歳になる娘までいつのまにか攫われていたらしい。
「あのボロい軍用トラックで配達してたんだろ?」
「はい。銃を奪われるならまだしも、娘まで…」
「人質がいなけりゃ手榴弾ぶち込んで数発乱射すれば良いんだがなぁ。正確に撃ち抜けと?」
「はい。それから娘の居場所も分かっていません。」
「あんまり無理言うなよ。それに見つかったとしても…」
「分かっています。この街は奴らさえいなければ平和なんですよ!」
「ケーリ落ち着けよ。衛兵や保安官は何してる?」
「銃を奪われたなら本人の落ち度。それに娘はもう15歳になるのだから、自立して暮らしてても不思議じゃないと取り合ってくれないのです」
「完全にビビってるな。仕事しろよ」
「銃はあっても人に向ける人は少ないのです。平和だったが故に…」
「やるしかねーな。幾ら出す?」
「お金は有りません!この通りです!」
ケーリは土下座した。どいつもこいつも呆れたぜ。
「ならトラックはどうだ?廃業確定だが背に腹じゃないか?」
「…分かりました。お願いします!!」
「場所を教えてくれ」
いよいよ相棒の出番だ。
次回はいよいよドンパチ。