異変
レベッカは弟の見舞いのため果物を買いに来ていた。味気ない病院食ではつまらないだろうという姉なりの優しさだ。
あれから狙撃事件は街中で話題となり、新聞にも掲載された。現場検証や聞き込みが至る所で行われている。勿論俺も親しい間柄の為色々聞かれた。
仕事中に起こった出来事だったのでアリバイがあり、すぐに解放された。早く犯人が捕まれば良い。
「ダンは葡萄が好きなのよね」
独り言を言いながらレベッカは病院を目指す。
保安官姿のまま片手にはフルーツかごを提げている。
うしろから人が追い越す。特に気にしなかったが
数メートル手前で振り返った。
ズパン!! 静かな通りを銃声が響いた!
何者かが銃を抜きレベッカを襲撃した。
葡萄は弾け飛び、左太ももは銃弾で負傷した。
犯人はいつの間にか消えた。
泣き叫ぶ通行人や保安官事務所に連絡する人もいた。
幸い目の前に病院がある。
レベッカは気づけばダンの横に眠っていた。
連絡は暫く経ってからきた。
急いで病室へ駆け付ける。無事みたいだ。
「ありがとう。来てくれたのね」
「お兄さんどうも」
「あぁ。心配でな‥レベッカ大丈夫か?」
「貴方はだいぶ優しくなったわね。私は大丈夫よ」
「ふたりで食べてくれ。葡萄だ」
「お兄さんありがとう!」
「悪いわね。私がしっかりしないと」
「2人とも養生しろよ。何かあったら職場か宿に電報くれ‥」
俺は帰宅した。これは明らかに何かある。
そして何となく俺も関係していると感じた。
後日保安官事務所から取り調べを受けた。
あまり疑われたく無いが仕方ない。
向こうもあまり疑う素振りは見せなかった。
不安な毎日を過ごして数日、事態は動き出した。
ガッツリ狙われてますね。




