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来客
何者かが俺を覗いている。
気付かないふりをしつつ腰に手を掛ける。
ベットから立ち上がると同時に素早くドアの死角に回った。
「俺を狙っても良い事ないぞ!動いたら弾く」
「撃つな!悪かった…話がしたい」
「何だ?早く言え」
「中に入れてくれ!頼む」
警戒しつつ鍵を開けると、小太りのオヤジがビビリ散らしながら入って来た。
「開けてくれてありがとう。私はケーリと申します」
「目的は!?」
「すみません緊張してまして。単刀直入に申しますとジャン様のお力をお借りしたいです!」
「何故名前を?衛兵か?」
「はい。プロのガンマンがこの街に入ったと…」
「腕試しもしてないのに何故分かる?」
「あの衛兵は職業柄人となりを見分けられるのです。それに先程の覗きも見破りました」
「見掛け倒しの香具師ならどうする?」
「…この街ではほとんど望みがないのです…」
「…まぁ座れ。話くらい聞いてやる」
ピストルのハンマーをデコックして俺たちは話をした。
おっさんばっかりですいません。
そう簡単に美女が出て来たら都合良すぎかなぁと思いました。いずれ女性キャラも出します。