アウトレンジ
今回は矛盾点が多いと思います。
ご了承下さい。
警備隊から聞いた壊滅部隊の地点に近づいた。
ここから先半分とエリア1は敵がいるものとして扱う。
「副分隊長から作戦の説明がある。ジャン説明してくれ」
「了解。ブルーノガン射手2名は部隊後方を30メートル離れて前進する。弾薬手も一緒だ」
軽機関銃の射程と火力を生かした戦術だ。
「分隊長と俺はそれぞれ4名を率いて交互に前進する」
互いの部隊を援護し死傷率を少しでも下げたい。
「伝令と衛生兵は現在地に残る。5時間後には必ず全員ここに戻る予定だ。時刻を過ぎても誰も戻らない時は失敗だ。その時は報告頼むぞ」
大雑把に言えばマシンカービンを持った2つの部隊が囮になる。敵は新型カービンで迎え撃つだろう。
射程で負けているため陽動し、ブルーノガンの射線に敵を誘導する。
問題は偵察隊の居場所だが戦闘になれば必ず姿を見せる。かつての経験から間違いない。
歩き始めて2時間ほどだろうか。
先に攻撃を受けたのは俺の部隊だった。
ドドド!ドドドド! 敵の新型カービンが単連射を繰り出す。およそ80メートル手前に敵兵がいる!
「伏せー!!応戦せよ!」
ズパパパパ!ズパパパ!マシンカービンが一斉に火を放つ。恐らく有効弾は届いて居ない。
「2名戦死ー!!」
何という事だ!マシンカービンの射程の2倍は有るのではないか!?アウトレンジから一方的に蹂躙される。
ここらで完全徹底すれば被害は2名で済む。
だがそれでは状況が悪化するだけだ。心を鬼にする。
「分隊長援護ー!!」
「了解ー!!2弾倉全力射撃ー!!」
分隊長側5名がフルオートで援護してくれる。
1人60発を敵目掛けて撃ちまくる。当たるかどうかは構わない。
その間に50メートル程後退する。
今度は俺たちが援護だ。
「2弾倉射撃用意!」
分隊長たちが後退準備にかかる。動き出した。
「撃てー!!」
こちらも援護射撃で弾幕をはる。
やはり敵に届いている感じはしない。
敵は少しずつ距離を詰めてくる。かかったな!
手信号で後方30メートルに待機しているブルーノガン射手2名に合図を送る。素早く2脚を地面に立てて照準を合わせている。弾薬手も予備弾倉を取り出して伏せている。
俺たち囮部隊は9時の方向に一斉に向かった。
死んでも仕方ない。全力で走った。100メートルがとてつもなく長かった。耳たぶの近くをカービンの30口径が掠める!
背の高い草木が生い茂っていた。8名は急いで茂みに埋もれる。息が苦しいがもうひと頑張りだ。
ジリジリと前進しながら敵は新型カービンで追撃して来る。全員伏せながらマシンカービンで応戦する。
あと少し‥!
「軽機撃てー!!」
分隊長が叫んだ。
ブルーノガン2丁が敵兵を真横から薙ぎ払う!
敵はこちらに撃つ者と横からの銃撃に戸惑う者がいた。
3名倒した。残り4名だ。ようやく敵は軽機に応戦し始めた。今しかない!
「分隊長戦死ー!!」
なんと新型カービンの流れ弾にやられたようだ。
俺が変わって指揮をとる。
「全員突撃ー!!」
マシンカービンの有効射程まで距離を詰める。
腰だめで撃ちまくりながら前進する。
完全に体勢を崩した敵兵は全滅した。
戦死3名。負傷3名。
前線をエリア1まで押し上げ何とか任務達成だ。
「悪いが30分時間をくれ」
戦闘終了とともに怪しい箇所にシラミ潰しに弾を撃ち込む。相手も俺の意思を汲み取ったのだろう。
木の根の下からモゾモゾと兵士が現れた。
臨時部隊はみな驚いていた。
偵察部隊の1人だ。まだいるかもしれないがこいつで十分だ。
「こんな戦場で随分な格好だなぁ!?」
「撃つな!友軍だ!」
「荷物を全て見せろ!」
マシンカービンを兵士の足元に撃ち込む。
「は、はい〜〜!」
双眼鏡•蛍光マーカーが出てきた。
地図やメモ帳は捕虜になればバレるため、彼らは使わないみたいだ。
「俺たちは文字通り死ぬ気で戦った。テメェら高みの見物か?許さんぞ!」
「そうだ!殺せ!面汚しだ!」
「命令に従っただけです!」
偵察兵の首を掴んで脅した。
「臨時部隊は目的を完了。戦死3名。彼らには勲章を授与されたし!生存者には恩賞と召集拒否権を付与されたし!分かったかクソ野郎!!」
苛立ちがピークを迎えると力が抜ける。
気づけば俺は首筋から出血していた。
かなり苦戦して書きました。




