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ライフリング  作者: 羽田憲二
第1章
21/140

悲報

銃器の紹介が入ります。

射撃監督の仕事も軌道に乗りデザストンの生活にも慣れてきた。レベッカ保安官が忘れた頃に遊びに来たり、トラックの給油代が高いのが少々気になる。


近頃、国境付近で我がデザートストーンとブルーランドが小競り合いをしている。

もう戦争には行きたくない。

だが定めとあらば覚悟を決めるつもりだ。


例のカービン30口径が気がかりだ。

我が軍の近接火力と言えばマシンカービンやブルーノ軽機関銃くらいだ。


正式名称オーウェンマシンカービン。弾倉が銃の上についてる不思議なサブマシンガンだ。狙い難いが、荒野の砂嵐でも全く故障しない優れた銃だ。

主に分隊長や通信兵が装備している。

口径は9ミリ。正式ピストルと共有だ。装弾数30発。


ブルーノ軽機関銃。1個小隊に2丁配備されている。

口径は7.92ミリ。モーゼルと共有だ。この銃も弾倉が上についている。2脚を備えて伏せ撃ちが基本だ。

愛称はブルーノガン。装弾数30発。

取り回し難いが信頼できる機関銃だ。


そんな事を考えながら仕事に励む。

今はフィルム講座中だ。早いもので卒業生を何組も見送った。

彼らはいずれ兵隊•保安官•ハンターになるだろう。


帰路につく前に事務室に呼ばれた。

政府から電報が届いているみたいだ。

嫌な予感はしていた。


内容‥

国境警備隊がブルーランドの新型カービンにより壊滅。

都市部から補充要員を派遣。

到着まで時間を要す為、臨時部隊を編成。

ジャン•レイ射撃監督は速やかに向かわれたし。

装備一式は市から借用されたし。


経験から言って補充要員など来ない。

その代わり偵察兵が離れた所から観察している。

自軍の損害を少なくして情報を集める汚いやり方だ。


素人を無闇やたらに突撃させるよりはマシかもしれない。

戦争で死に損なった人間をとことん利用している。

生き残った兵隊に敬意は無いのか?

敵も味方も似たようなものと聞く。

俺は政府が嫌いだ。

しかし国を捨てるわけにはいかない。

何かがそうさせている。


さぁ出発だ!



戦争は甘くない…

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