危機感
翼竜事件やレベッカ保安官の強引デートも終わった。 まだ少し休暇が残っている。
今度こそデザストンをぶらつこう!
いつもの身支度•銃の点検を行い街に駆り出した。
トラックは宿の駐車スペースに停めたままだ。
せっかく路面電車があるのなら乗ってみよう。
治安が良いとは言えマニューリンは外せない。
実は前回の食事の時もつけていた。流石にガンベルトではなくジャケットの裏側に入れていた。
今日はオフだ。ガンベルトを着けいつもの格好だ。
翼竜事件から学び予備弾薬もポケットに入れる。
切符を買い適当に散策をする。
飯には少し興味があるが、酒は飲まない。
確実に射撃に影響するからだ。
判断力や反射神経も鈍る。戦場で使ったのは傷口と食器の洗浄くらいだ。
屋台飯を頬張りつつ何となく気になる店を見つけた。
デザストン銃砲店。
これは行くしかない!
扉を開ける。鉄と鉛の匂いがぷんぷんする。
壁にはライフルが大量に立て掛けてある。
ピストルはガラス張りのテーブルに入っている。
「いらっしゃい。凄腕のジャンだね?いや早撃ちのジャンだったか?まぁ好きなだけ見てくれ!」
また要らぬあだ名が増えている。歓迎されないよりましだ。店内をじっくり眺める。
ふと見慣れない銃を見つけた。店主に尋ねる。
「カービン30口径だよ。ブルーランドの連中が国境で使い始めたらしい。まとまった数が鹵獲されたからねぇ」
戦争の嫌な記憶が蘇ると共に興味が湧いた。
手にとって動作を確認する。所謂自動火器の一種みたいだ。モーゼルのようなボルトアクションではなく
セミ/フルオート切り替えの銃だ。威力や射程はモーゼルに劣るが高い火力と取り回しの良さはこちらが上だ。
ブルーランドは山岳地帯や森林が多い。
射程を犠牲にして火力と機動力に重きをおいたみたいだ。これは近•中距離戦でかなり厄介だ。
デザートストーンもブルーランドも歩兵の多くがボルトアクションだ。指揮官などはサブマシンガンを装備している。近距離と遠距離の使い分けだ。
しかしこの新型カービンが量産になれば国境でこちらが不利になる。
「弾は敵さんのだから撃てないんだ。ごめんよ」
「あぁ構わない。また来るよ」
今日は面白い銃を発見した。中々の収穫だ。
カービン30口径はM2カービンだと思って下さい。




