宿泊
いよいよ主人公の名前が判明します。
検問の描写はイマイチかもしれません。
日の出と共に出発をして3時間ほど歩いただろうか?
ようやく街が見えてきた。
これまでの経験からすぐに街に入らないようにした。
近くにある小高い岩に1度荷物を下ろす。
荷物から単眼鏡を取り出す。元々狙撃銃についていた物
だが、今は無い。
倍率を上げて街を観察する。
白い壁の建物が多い。荒野を歩き回っていると珍しくも無い。街の入口には衛兵のような者が2名。
肩に小銃をさげているが、威圧的な態度は見られない。
油断は出来ない。もう少し観察する。
ローブをつけた老婆らしき人と若い男が通る。
衛兵は通行料を手にすると軽く書類をまとめて、2人に渡した。どうやら検問をクリアしたようだ。
見た感じ治安がそこまで悪いとは思えない。
「行ってみるか…」
入口についた。
「旅人か?銃は持ってるか?」
持っていると答える。
「目的と銃の種類•弾薬を記入してくれ」
簡単に書いていく。
「マニューリンとは珍しいね〜。ここらじゃトカレフばっかりだよ。見たところ年季が入ってるね」
衛兵は割と気さくな奴だ。
「取り上げるのは勘弁だ。相棒だからな」
そんな事はしないと笑って答える衛兵。
「名前と簡単な経歴をこっちの紙に書いてくれ」
名前 ジャン•レイ
年齢 33歳
経歴 召集2回。戦後は各国を放浪
職業 失業中
資格 特級射手
「あんたその若さで2回も戦争参加してんのか?」
「行きたくて行ったんじゃない。人手不足だからだ」
「お上も容赦ねーなぁ」
「通行料を払いたい」
衛兵はお喋りらしいが俺はあまり得意じゃない。
すんなりと街に入れた。
ひとまず宿と飯を確保する。
「やっと手足伸ばせるぜ…」
そんな時客室ドアの隙間から何者かが覗いていた。
主人公 ジャン•レイ 33歳です。
次回もこの街に居る予定です。