罠
何だか違う作品を書いてる気分です。
待ち合わせは時計台ビルの入口だ。
15分くらい早めに着いた。ガミガミ言われる事はないだろう。
「遅いじゃない!女を待たせるつもり?」
勘弁してくれ‥お嬢様のご機嫌取りなどごめんだ。
ここらで褒めて後々楽にするか?
「いつもの制服じゃないんだな?華やかで似合っている」
「そうかしら、嬉しいわ」
「早速行こう」
「もうちょっとなんかあるんじゃないの?」
彼女面されても困る。
レベッカ一押しのレストランに着いた。
あらかじめ予約していたみたいだ。
こういう所は評価出来る。コース料理の為配膳をしばし
待つ。こういう時の間が俺は苦手だ‥。
「あなたはいつもそのジャケットだけど、気に入ってるの?」
「あぁ。頑丈だしな。旅の途中、中部地方で去年買った」
「見繕ってあげましょうか?」
狐目が妖しく微笑む。きっと他の男を落とす時も使っているのだろう。申し訳ないがあまりグッと来なかった。
「食事を奢って貰ってるんだ。これで満足だ」
「そういう事にしてあげる‥」
また微笑んでいる。早く飽きてくれないかなぁ‥。
そんなこんなで料理が運ばれて来る。過酷な戦場や水の少ない旅では味わえない。上品でまろやかな品々を堪能する。この店を紹介してくれた事は素直に感謝だ。
「無心で食べてるけど、頬がニヤついてるわよ」
しまった!この女の前で油断は禁物か?
後ろから家族連れが店に入店してきた。
「ジャン先生!お疲れ様です」
女子生徒の1人だ。軽く挨拶しておく。
「もしかして彼女さん?ジャン先生やるじゃん!」
誤解は解かねばならんな‥。
「いや、違」「そうよ最近付き合ったの!宜しくね」
は!?こいつはなんだって面倒な事をしてくれる!
満腹な状態では上手く反論出来ない!
「じゃあ先生またねー」
生返事しか出来なかった。
結局食後は色々連れ回された。もう少し俺の身にもなれ!
たまにはこういった話も良いかと考えました。




