約束
ジャンのモテ期来たー!
翼竜の出現に対してデザストンの街は何をしていたのかと疑問に思うかもしれないが、戦時中でも無い限り軍隊を展開出来ない。
複数の群れが度々街に飛来するのならば対空機関砲をあちこちに配備出来るのだろうが、翼竜が街に接近したのは実に40年ぶりらしい。それも前回は街の手前に生えている木に暫く止まっただけで、すぐ引き返したらしい。
危険と引き換えに貴重な体験をしたかもしれない‥。
デザストンの市長からは物凄く感謝された。
レベッカ保安官は何か言いたげだったが、まぁいい。
臨時収入も入り、労災休暇も出た。
デザストンをぶらついてみるか。
「暇でしょ?初心な貴方には私がエスコートしてあげる」
「仕事しろ。それから弟の面倒見てやれ‥」
「いいレストランを知ってるの。有休も貰ったし、行きましょう!」
俺は臨時収入の半分を投げつけた。
「良かったな。これで美味い物でも食って寝ろ」
「私がそんな卑怯な女に見えて?市長の好意を受けたのなら同じでしょ?」
「…明日の昼からでどうだ?」
姉弟揃って頑固なところがあるな。
見た目は美人だ。むさ苦しい野郎よりマシか‥。
美人相手に気の利いたナイスガイなら気合い入れてデートの準備をするのだろうが、生憎服はいつものジャケットしかない。せいぜい下着の替えや綺麗な軍靴くらいか?
正直俺の何を気に入ったのか知らないが、いつも通りでやり過ごすとしよう。
戦帰りの人はど変態か菩薩かの両極端なイメージです。




