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ライフリング  作者: 羽田憲二
第1章
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慢心

いよいよ翼竜との対決です。

ある男子生徒は一目散に階段を駆け上がって行った。

「おい!戻れ!」

モーゼルを背負って追いかける。


施設の屋上に行こうとしていた。射撃場は構造上横長の形をしている為それ程高くない。

犯罪防止という意味もある。


「だって滅多に見れない翼竜ですよ?」

狐目の生徒が言い訳をする。どっかで見た顔だな?


「馬鹿言え!喰われたらどうする?」


俺たち2人は屋上に繋がる扉の前で口論していた。

鍵は既に保管室にある。安心だ‥ん?


人の叫び声と楽器が混じったような咆哮が響く。

ギュオーン!!バサバサ、バサバサ

ガシガシガシ!ビキビキ!!


「今すぐ戻れ!それから事務員に翼竜の事を伝えろ!」

あまり時間がない。説教は後回しだ。


「僕も戦うよ先生!」

分からず屋が!何てこった!


「冥土の土産だ。よく見とけ‥」

諦めて戦う準備をする。数メートル後ろに下がり、薬室に弾をこめる。


モーゼルがコイツに通用するか分からない。

戦場とはまた違った未知なる恐怖を感じる。


ガシャーン! ギエギエ!ギエギエ!

さっきと鳴き声が違う。威嚇している。

見た感じ脚と翼•クチバシ以外は柔らかそうだ。


単眼鏡は意味のない距離だ。銃身を喉の近くに合わせる。 ダーン!!ジャキン!


素早くコッキングをする。残り4発が勝負だ。

鳩尾近くに着弾した。意外に効果ありだ。


ギュオーン!グア!グア!

翼がデカすぎて首周りしか入って来れない。いけるか?


ダーン!

落ち着いて狙った先は目だ。クマ撃ちには有効だがどうだ?


ギエギエ〜!グア〜!

首を振り回して屋上入口を破壊していく。クチバシを上下にしてバケツや掃除用具を粉砕していく。

出血はしてるみたいだ。殺せなくても撃退すれば良い。


ダーン!ジャキン!ダーン!ジャキン!

モーゼルのつるべ撃ちだ。腹に2発命中した。


ガ、ガガ、グアグア!

あと一発!

もう片方の目に神経を集中させる。


ダーン!…


ガワワ、ギエ‥バタリ。

事きれたようだ。冷や汗が後から流れる。

予備の弾も無く、生徒も危うく殺す所だった。

俺は心の中で反省した。この生徒とおんなじだ。


「怪我無いか?戻るぞ‥」


「先生‥漏らしました」


「フッ‥先に事務室に行こう」


後からバタバタと事務員や射撃監督が完全武装でやって来た。他の生徒や施設の対応もあったのだろう。致し方ない。状況を説明して、保安官と動物学者の到着を待つことにした。



なかなか怪物の描写は難しいです。

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