教育
主人公は特別講義が上手くはありません。
バシュ! バシュ! バシュ!
軽くくぐもった銃声がスクリーンから響く。
現在デザストン第1射撃場で初心者講習を行っている。
流れとしてはフィルム講座→筆記→分解整備→射撃予習→実弾射撃という感じだ。
特級射手は自分だけが理解•実行するのではない。
基礎的な射撃知識を教授する能力も必要だ。
とはいえ、学校の先生じゃない。その辺は個人による。
「ジャン先生。あんなショボイ銃なんか撃ちたくないよ」
「もっとライフルとかマグナムみたいなの撃ちたい!」
まぁ昔は俺もこんなイキリだったな‥
「初心者は必ず22口径からスタートだ。理由は安価で扱いやすいからだ。分かったな?」
「そんなに危険ならジャン先生は派手に撃たないでしょ?新聞で読んだよ?」
「新聞なんて日付と曜日くらいしか合ってないぞ」
「そんなに知りたいなら着いてこい!」
俺は許可を貰い、屋外射撃場へ生徒たちを引率した。
「今から俺が射撃を行う。使用弾薬は38口径だ。目標、10メートル先の酒瓶。射撃用意!」
皆が耳栓をしたのを確認した。
ズシャン!!
マグナムより幾らかマシだが対人には有効な弾丸だ。
酒瓶は一瞬で粉々になった。
皆んな静まり帰った。各々がすげ〜だの怖いだの呟いている。
「こんなのはまだマシだ!マグナムやライフルは手足が吹き飛ぶ。分かったな!!」
何となく皆んな理解してくれたみたいだ。
映画と現実は違うと理解するまで時間がかかりますな。




