表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライフリング  作者: 羽田憲二
第11章
123/140

市街戦

暫く進むと武装した保安官や交通誘導の姿が目に入る。住民の殆どは避難したみたいだ。

目的地からは散発的に銃声が聞こえる。


「停車!」

俺の指示で車列が停まる。

全員を下車させて保安官の代表と挨拶する。


「お待ちしておりました。ザラス保安官のカインです」


「IAS隊長のジャンだ。状況は?」


「首都への道と隣町への道は我々が完全に包囲しています。敵は重武装ですが、車両で逃げる気配はありません。完全に籠城しています」


「何か要求は無かったか?あまりにも無謀だ」


「暴れるだけ暴れてそれから篭りっきりです。拡声器で呼びかけは続けていますが、返ってくるのは銃弾です」


「こちらは強硬手段しか取れない。銃火器の使用許可は得たが、人質や逃げ遅れはどうなっている?」


「力及ばず、先程1人‥」


「そうか‥ここからは我々が対処するが、道の封鎖と検問はまだ続けて欲しい」


「はい!‥御武運を」


それから比較的安全な道まで車列を進めた。

スーパーが見えるエリア手前で輸送トラックのみ停車させた。この場所を後方とする。


M113を盾にして戦闘員20人が進む。

俺は小銃は持たずにガバメントと双眼鏡を手に移動する。横には通信兵がいる。

2両からやや離れてバズーカ部隊もついて来る。


敵もキャタピラの音で勘付いているだろう。

例のエリアに来た!

双眼鏡で辺りを見まわした。


「擲弾兵、煙だ」

GP25射手に指示を出す。

ポンッ!


少し離れた道にスモークグレネードを数発撃ち込む。

敵はやけに静かだ。

煙が敵の視界を奪い始めた頃。


「前進!」

キャタピラの音に続いて警戒しながら俺たちは進む。


ズザザザザザ!!

ボボボン!ボボボン!


まずはスーパーの屋上と1階からの攻撃だ。

M60とARが激しく抵抗する!


カキーン!ピキーン!ピュン!!

装甲に無数の銃弾が降り注ぐ。


ドドドドドド!!

ダダダン!ダダン!ダン!ダン!

負けじとM2とAKMが反撃する。


シュバ!!グアっ!

屋上にいたM60射手がM2の弾丸で吹き飛んだ。

肉片が飛び散る音がハッキリ聞こえた。


「まずはスーパーだ!!突っ込んで制圧しろ!」

上からの攻撃を沈黙させた後にM113で突撃する。


バリバリ!!ガシャーン!

残されたガラスや壁をブチ破る。

それに便乗して戦闘員も突入する。


敵兵の一部は裏口からアパート方面に逃げたが、殆どを制圧できた。


「通信兵!こちらへ」

「はい!」


「こちらジャン。スーパー制圧。更に前進する。後方部隊はスーパーまで前進。バズーカ部隊はこちらに合流せよ!」


無線で後方部隊がくるまで待つ。

おそらくこの間に敵はある程度体制を立て直しているだろう。道路は封鎖している為、焦らず進む。


「隊長!」

「よし来たな、行くぞ!」


スーパー駐車場にトラックを停めて俺たちは先に進む。もしかしたらトラップがあるかもしれない。


護衛1人を連れて偵察に行く。

アパート以外にも敵はいるはずだ。


曲がり角に近づいた。かなり怪しい。

歩道沿いを警戒しながら進む。


ズダーン!!ズダーン!!

アパートとは対角線になっている住宅から狙撃された。護衛が反撃するが離れた距離だ。

それと同時にアパートからはM60やARの銃声が響く。かすかに人の叫び声も聞こえる。


十字砲火だ!道は狭く曲がり角は装甲車にとって危険だ。まずは狙撃兵をなんとかしなければならない。

素早く引き返す。


「隊長!大丈夫ですか?」


「あぁ大丈夫だ。バズーカ部隊前へ!」


肩に担いだ筒が目立つ。

「アパートの対角線上に狙撃兵がいる。恐らくセミオートだ。こちらで隙を作るから家ごと吹き飛ばせ!」


「はい!」


M113では曲がり角に出てしまう為、戦闘員6人にバズーカ部隊の援護を任せる。

「よし!撃て!」


民家や外壁を縦にしながらAKMを撃ちまくる。

GP25も大体の位置に榴弾を投射する。

ボーン!!ボーン!!


ズダーン!!ズダーン!!

うあっ!!


我が部隊に初の負傷者が出た!

通信兵の無線を借りる。

「衛生兵前へ!弾薬も持って来い!」


その間に2人がかりで負傷者をひきづった。

ボシュッ!!ボーン!

バズーカにより敵狙撃兵は沈黙した。


その後アパート以外の建物からも銃撃を受けた。

恐らくコチラを誤魔化す為だろう。


負傷者を衛生兵に任せたのちにに弾薬の補充をする。

曲がり角を通過する前に手鏡でアパート側を確認する。

丁度道路の正面がアパートになっているが駐車場や看板などでややズレて見える。

光の反射に気づいたらしく狙撃兵や機関銃手が撃ってくる!


素早く角に身を潜める。

可能であれば回り込みたい。

そういえば敵兵の一部は別の道を通って合流していたな?これは使えるぞ!


「お前たち10人は1両を縦にして奴らが逃げた方へ進め!片付いたらアパートの裏から攻撃しろ!」


「はい!」


「残りは俺とこの角を進む。装甲車前へ!!」

キャタピラが道を傷付けながら曲がる。

同時に凄まじいお出迎えが来た!

ズザザザザザザザ!!ボボボボボボン!!


全力射撃でコチラを攻撃してくる。

M2やAKMで応戦しながら進むと道の左右が爆発した!


仕掛け爆弾だ!2人が足と腕を負傷した。

「ハッチ開けろ!」

装甲車に2人を押し込んで戦闘を継続する。

最後尾にいたバズーカ部隊が火を吹く!


ボカーン!!ボガーン!!

扉や窓ごと敵を吹き飛ばす。

人質は諦めるしかない。


なんとか駐車場付近まで到達した。

まだ敵の発砲が続いている。


そうしている間にアパートの後ろ側からキャタピラの音が聞こえた。

戦闘員の1人が敵の死角からハンドサインを送る。

俺は装甲車の影に隠れながら突入しろと合図を送る。


注意を引くためにアパートめがけてこちらの部隊が凄まじい連射をする。

GP25の榴弾もじゃんじゃん使う。

アパートの壁や扉はアート作品のような酷い有様だ。


突入部隊が階段を登り切るまで援護した。

「撃ち方やめ!!」

素早く隊員が突入して各部屋を制圧する。


ダン!ダン!

小刻みにAKMの発砲音が聞こえる。


制圧完了。負傷者の手当をさせつつ、敗残兵がいないか街を調べる。

後方部隊と保安官に連絡をして手伝って貰う。


後から3人の敵兵がボロボロになって見つかった。

素直に投降してきた為捕虜にした。


負傷者を出しつつザラスを解放した。

人質は全員死亡した‥

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ