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ライフリング  作者: 羽田憲二
第9章
110/140

休日

「パパ、肩車して!」

軽い身体を持ち上げる。

ケイトは髪の毛をモシャモシャする。


隣にはめかし込んだレベッカがいる。

都会的なお洒落な服を着ている。

片手には弁当と飲み物の入ったバケットだ。


「ようやくここまで来れたんだな、俺たちは」


「何言ってるのよ。まだまだこれからよ!」


大きめのレジャーシートを広げて昼食にする。


ニューストン記念公園。

遷都して10年目に整備された公園だ。

デザストンを含む地方はそもそも自然や荒野ばかりなので公園という概念があまり無かった。


首都は一部を除いて自然が少ない。

広いエリアには芝生、ベンチ、記念館その他がある。

遊具も少なからずある。

家族連れやカップルが思い思いに過ごしている。


「旨いなコレ」

「ありがとう。ソースは手作りしたの」

「ママ、紅茶頂戴」


家族でサンドイッチや揚げ物を堪能する。

レベッカの手料理はいつも美味い。


「遊んでくる〜!」

「気をつけてな‥」


ケイトは遊具に夢中だ。

しかも近くの子供に混ざって遊んでいる。

成長は早いな。


因みに公園近くは警備員がいるため誘拐などは少ない。以前は居たみたいだが。


「貴方‥疲れてるんじゃない?最近は生返事ばかりだし」


「すまんな。仕事は順調だ。いつもありがとう」


「別の言葉が聞きたいわ」


頭をボリボリかいて言おうとする。

「あ、愛し‥」


「パパ〜、テントウムシ!!」

なんとも無邪気な娘だ。


レベッカは不満と愛おしそうな感じが入り混じった表情をしている。

それからケイトははしゃいだ後に昼寝をした。


「さっきは悪いな。愛しているぞ」

「私も」


満足な表情のレベッカだ。

夕方には肩車をしながら家路へと向かう。


明日からまた護衛だ。

頭を切り替える。


就寝前に装備の手入れをする。

軍隊時代から現在まで変わらない習慣だ。


「今日は胸を借りる」

「珍しいわね貴方が」


レベッカを抱き寄せて眠りにつく。

家族の描写は個人的にオマケ扱いです。

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