デザストン
以前登場した街は滞在期間が少ないために名称は出しませんでした。
野宿や車中泊を5日程繰り返していると街が見えてきた。
デザストン。
かつてはこの国の首都だったらしいが度重なる戦争や工業の発達•遷都によって第3都市くらいにまで縮小した街だ。それでも今まで旅してきた街より遥かに発展している。
見たところ車両の行き来も前の街より多い。
自家用車などが普及していない代わりに路面電車が走っている。
街の周りを2重の壁で塞いでおり、中央には入口へと通じる道が舗装されている。比較的長く、検問も1つではない。
衛兵が話しかけてくる。
「このトラックは盗品じゃないだろうな?権利書と保安官の許可証を見せてくれ」
書類を手渡しする。
「確認した。入り口前にもう一つ検問がある。衛兵のいる場所までトラックを徐行しなさい」
最終検問まで来た。
「ジャン•レイ…まさかジャケットガンマンの!?」
「情報が早過ぎないか?…まぁそうだ」
「電報だけじゃない。新聞でも2日前に写真付きで乗ってだぞ!」
「はいはい分かった。街に入って良いんだな?」
「あぁ。それからレベッカ保安官から通行料の免除と宿の手配を受けている。金は要らんよ」
「は?何であいつが。それに行き先は伝えていないんだが?」
「給油が出来て宿があり発展している街はここくらいだしなぁ。行き先は言わなくても方角でバレたんだろう」
「それにな、レベッカ保安官は元々この街から派遣されてたんだぜ。今回あんたから勉強したと言ってたな」
どうりで話が出来すぎている。経験の浅い保安官が
実務経験を積む為に派遣された。
しかし運悪くチンピラ一味が悪さしていた。
事前に治安が良いと聞いていた為、ケーリの話を真剣に聞かなかったんだろう。まぁお嬢さんって感じだな。
案内を受け宿に泊まる。かなりの高待遇だ。
あいつなりの罪滅ぼしか。まぁ良いだろう。
まだ貯金は有るがデザストンで仕事でも探すか。
この街の規模なら大丈夫そうだな。
主人公は暫くデザストンにいる予定です。




