表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライフリング  作者: 羽田憲二
第9章
108/140

潜入

顔役に手紙を渡した後に俺は廃工場へと向かった。

どうやら話は既に通っているみたいだ。

腰のガバメントのみが頼りだ。


「あんたがジャン•リーンだな?着いてきな」

黙って従う。銃を取り上げないのは何故だ?


錆びついた柱や崩れたコンクリート壁が至る所にある。意外にも生活出来るレベルの賑わいはある。

屋台•賭場•売春•偽札工房•麻薬‥数え上げたらキリがないくらいの密度だ。


ボロい服を纏いドラム缶に焚き火を組んでいる連中が多い。行く先々で好奇の目で見られる。

だが誰も手出しして来ない。


「この通路からは1人で行け‥」

それだけ言って案内役は過ぎていった。


カチッ‥


通路の影に数名潜んでいる。

音や視覚だけじゃない。殺気だ!


素早くジグザグに走り回る!

ピストルがあらゆる方向から銃撃してくる!

銃声が廃工場に反響する。


ズパーン!!ズパーン!!

ダン!ダン!

ピキーン!


薄暗い通路で銃火だけがはっきりと分かる。

3人だ。


走りながらガバメントを抜く。

前転した後に地面に足を伸ばした状態で発砲する。

バン!!バン!!

1人倒した。


受け身の姿勢から体の向きを横にズラす。

バン!!バン!!バン!!

2人目。


そのままゴロゴロと転がる。

ズパーン!!ズパーン!!

ピストルの弾丸が近くを掠めるが問題は無い。


伏せ撃ちで2発発砲。全員を倒した。

素早くリロードをする。

起き上がって一度物陰に隠れる。


どうやら刺客は来ないようだ。

真っ直ぐ道を進む。


しばらくしてテンガロンハットとロングコートのシルエットが浮かび上がる。


「待ってたぜ、ジャン。来な!」

ガバメントは剥き出しのまま着いていく。


こじんまりとした部屋に通された。

内装や調度品は割と綺麗だ。


「本物かどうか試したのさ。まぁ一杯付き合え!」


「酒は飲まない。手元が狂う」


「勿体ねーなぁ。勝手に飲むぜ!」

グビグビと安いウィスキーをあおるジャック。


「死ぬ気も無いが見逃す気もない」


「まぁそう焦るな。この通り片足は使えん。逃げ切るのも限界だ」


「俺に何の用だ?」


「フェアな戦いをしたいのさ。どっちが死んでも恨みっこ無しだぜ?」


「じゃあ俺が死んだら自首するか?」

あまり意味のない質問をしてみる。


「あぁ喜んでな」


「ルールは?」


「ケッ!お前は知りたく無いのか?なぜアントンを狙っているかを」


「話したきゃ話せ。どの道政治絡みだろ?」


「ギヒャハハハハ!」

それからジャックはマイペースに語り始めた。



面倒だから要約する。

やはり元ブルーランド兵士で間違い無いみたいだ。

戦場では敵無しと恐れられていた。

現在はフリーの殺し屋をしている。

ダムでは新型の対物ライフルを使用していた。

太陽を背にしなかったのは武器の優位性を確かめる為だ。普通の護衛に対物ライフルなど配備されていないからだ。


楽に終わるとみていたが俺たちの連携が上手かった事と俺のモーゼルの精度に驚いていた。

国からの依頼など最早どうでも良くなり単純に戦ってみたくなった訳だ。


「あくまでフリーだ。大金を無くそうが、国からお咎め受けようが知らん!やりたいようにやって死ぬ」


戦争上がりや特殊部隊出身はどこかネジがぶっ飛んでいる。


「ハジキはコイツだ!」

2丁のスチェッキンを机の上に投げた。

ブルーランドの銃は偶に撃つくらいだ。


「それにな!コイツを左眼につけろ」

眼帯を用意していた。コイツ割と根に持ってるな。


「分かった。やるしかないだろう」

俺たち2人は部屋を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ