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ライフリング  作者: 羽田憲二
第9章
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新•外務大臣

裏稼業では散々やらかしていたエリアスだが、表稼業はかなりの腕だったらしい。


外交は我が国の肝だ。確かに頑張れば自給自足出来ない事も無いが反乱が起こるだろう。

急遽新しいポストに据えられた人物がいる。


ジョディ議員。これより外務大臣として活動する。

年齢39歳。俺より少し歳上だ。

鋭く整った顔立ちに政治家とは思えないスタイルの良さだ。パンツスーツが似合う。


元は領事館長を務めるなど国内外の事情に詳しい。

まぁしっかり仕事してくれれば文句はない。


「今度の外務大臣、ヤバいらしいぜ?」

「呆れたね、事実ならアタシはゴメンだよ」

「よく分からんが、ジャン気を付けろよ」


3人して何を言うんだ。俺は揶揄われているのか?

しかし本気で心配しているらしい。


まだ護衛についた訳では無いが一応警戒しよう。


しばらく任務から解放だ。

久々に家族団欒だ。

出来ればダンも交えてやりたい。


「パパ何処にも行かないで‥」

「どうしたケイト。行かないよ」


寂しがるなんて可愛い娘じゃないか。

レベッカも何故か心配している。


「貴方のおかげで暮らせているわ。でも私も心配なの。何故だか分からないけど‥」


「どうしたお前まで?らしくないぞ。ダンに手紙でも書いてやるか?土産も添えてな!」


「ありがとう‥離れないでね?」


「おいおい、どうしたレベッカ‥」


一体何なんだ?俺に何が起きている?

その理由が分からないまま時が過ぎた。


また数日してダンから手紙の返事が届いた。



《お兄さん、お手紙ありがとうございます。相変わらず元気にやっています。最近は鉱山護衛の全体的なリーダーになれました。忙しいですが、以前より給料も増えて余裕が出来ました。それから交際している女性がいます。後で姉さんたちにも合わせたいです。それよりも嫌な予感がします。何故だか分かりませんがお兄さんに関係しているみたいです。縁起の悪い事を言ってすみません。お身体に気をつけて》


                   ダンより


ん?アイツまでなんで俺を心配しているのか。

よく分からんが気をつけろという事だな。

そうらしいな。

多分な。

…まさかな‥



それからまた日が経ち、ジョディ議員の護衛をする機会が訪れた。

なんだか朝から3人が俺に遠慮している。

まるで介護だ。

俺はまだ老耄ちゃいないぞ?


「護衛班。到着致しました」

バートが気持ちよく挨拶する。


「あらそう。宜しく。それより早く彼に会わせて」


口調は落ち着いてるがその眼力たるやオーラが凄い。


「は、はぁ。では連れて参ります」

バートは申し訳なさそうに俺たちに振り返った。


「ジャン。お前が外務大臣専属になる。俺たちはその他護衛だ。スマン、俺にはどうにも出来ん!」


!?は!?

この間と今日で何なんだよ!


それからまだ護衛まで時間があると言うのに俺は1人でジョディ大臣のいる執務室へ向かった。

さぁて‥どうなる?

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