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ライフリング  作者: 羽田憲二
第1章
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出発

ついに自然の脅威登場。

トラックも手に入ったし、この街ともおさらばするか…


宿の受付で支払いを済ませて街を歩く。

出発前に食料と水を大量に買い込む。デザートストーンの食料品店はどれも乾き物ばかり売っている。

日持ちする為と俺みたいな流れ者が結構来るみたいだからだ。もちろん出店や宿ではまともな飯は出るが水気は少ないな。土地柄しょうがない。


「ケーリ貰ってくぜ!」


「ガソリンは満タンです。お気をつけて」

「ありがとうジャン様!」


ケーリ親子に見送られながらトラックを走らせる。

久しぶりに運転したが体は覚えているモンだな。


2時間くらい走らせただろうか?少し休憩する。

トラックは二台が広いからテントを張らずとも眠れるのがありがたい。まだ昼だけどな。


何だか嫌な予感がする。トラックが僅かに振動している。辺りを見るが人すら居ない。

エンジンを止めて様子を見る。人でない場合走って逃げても意味がなさそうだ。


10秒くらいの静寂の後、右前輪の地面が盛り上がった!


デスワームだ。こいつは人や馬の歩く音には反応しないが、トラックやバイクなどのデカい音には敏感だ。

普段人間に襲いかかる事は少ないがゼロではない。


サイドミラーを閉める。デスワームが顔の高さまで体を伸ばして威嚇している。窓越しでもキモいな。

こいつは全長が10メートルもある化け物だ。頭部は人間の頭と同じくらいある。もっとデカいのもいるらしい。


ウネウネとしながらゆっくり地面に戻って行った。

トラックの右側に数十メートルの長い盛り土が出来ていた。どうやら遠くへ行ったみたいだ。

トラックを壊されなくて一安心だ。


デスワームは大量にいる訳では無いが大陸中をウロウロ

しながら生きている。特に戦争中によく目撃される。

トラックや戦車の音に引き寄せられたり、砲撃が一箇所に集中するといつの間にか地面に出てきたりする。


生きた人間はあまり襲わないが、戦場で死体を引きづり込んでいる姿はよく見られている。

兵隊の中にはスカベンジャーと呼んでいる者もいる。

伝染病が流行る前に死体がなくなっている事から

有り難く思う者もいる。俺は好きじゃないな。


まだ車を走らせたいがデスワームが近くにいる以上、運転は暫く止めだな。

昼過ぎだがテントを張る。片付けが面倒だがしょうがない。火をおこす。昼はビスケットにコーヒーだ。

先日よりは悪くない。

当然装備の手入れ•点検を済ませた後だ。


本でも買ってくれば良かったなと後悔した。


暇を持て余し、いつの間にか星が見える時間になっていた。もう寝るか。





デスワーム系の映画はトレマーズが好きです。

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