表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

とある書き手のエッセイ集

「子供が欲しいから結婚したい」や、「結婚しないの?」と聞く理由がわからない

作者: 空野 奏多

 はじめましてまたはこんにちは。

 私、しがないなろう書き手兼読み手です。



 まぁ今回、それは関係なくてですね。



 私はたまに疑問に思う事があります。

 近年結婚してもおかしくない歳なので、それなりに親や祖父母に言われます。



「早く結婚してーー」

「そのうち結婚するからーー」

「子供ができたらーー」



 『結婚』、そんなに大事ですか?



 いえ。相性のいい方と出会って、お互いに大切にしあえる事は素敵だと思います。そこを否定するつもりはありません。


 でも、何か引っかかる。


 それはやはり。

 『結婚』が当然という考え。

 そして『子供』が当然という考えです。


 これは決して、『結婚』と『子供』を否定するものではないのです。




 ただ思うのは。

 前提条件がおかしくない? ということ。




 人にはいろんな生き方がありますよね。たくさんの考えがあって、楽しい事もたくさんあるんだと思います。



 けれどそれを無視して突きつけられる『結婚』と『子供』って、何ですか?



 子孫繁栄のためですか?

 家系をたやさないためですか?

 そこに個人の意見はないんですか?


 子孫繁栄っていうなら、人間はもう繁栄しましたよね。地球規模なら、十分じゃないですかね?

 私より上の方は、基本私より先にこの世から離れると思います。その後の事って、そんなに大事ですか? 自分に関係ないのに。


 

 家系を絶やさないとか言いますけど、絶えたらそれは個人の責任ではないのでは、と思います。

 兄弟がいるなら、兄弟だって血を継いでるし。従兄弟もいれば言うまでもなし。そもそも遡れば、他にも血の繋がる人いますよね?



 一人ひとり、別々の考えがあって当たり前。何故なら誰ひとりとして、同じ人間はいないから。



 なのに何故、この考えはなくならないんでしょうか?



 そもそもです。




 『結婚』も『子供』も、大切な人が見つかってからこそできるものですよね?




 その人がいない時点で、言うのおかしくないですか? いや、いても微妙に引っかかるけど。


 大切な人を大切にしたいから、一緒にいたいから『結婚』して。

 その結果、『子供』ができる事もある。


 そうじゃないんですか?



 多分この引っかかりは、思考の飛躍、目的のすり替えを感じるからです。



 『結婚』したい! は、まぁ分かります。

 大切な人がいたら、幸せでしょう。

 心が安らぐ居場所は、欲しいですよね。

 憧れとかもあるのかもしれないけど。


 でも『結婚』しないと、は分からない。


 なんで? ってなる。

 まぁ私も、中学まではそう思ってた。

 成長して、よく分からなくなった。

 それ、人に強制されるものですか?


 『結婚』できたら、幸せだから?


 それは大切な相手なら、そうでしょう。

 でもそれなら「大切だと思える人を見つけなさい」であるべきです。


 そもそも『結婚』=幸せではないです。我慢して夫婦でいる人を、私は身近に知っています。それ、幸せじゃないですよね?


 それに『結婚』してない人は、幸せじゃないのか? という話になります。


 寂しそうだからなんでしょうか?

 そうだとして、寂しい=不幸せですか?

 他に幸福を覚える事、一切ないんですか?




 『結婚』したい、しなさいの理由に『子供』があるのもよくわからない。




 『子供』はペットじゃないんですよ?

 可愛いからほしいんですか?

 愛したい相手としてほしいんですか?



 それ、人形と何が違いますか?



 ちなみに、私の母が結婚したかった理由も「子供がほしかったから」なんですが。


 すごい違和感があった。

 なんで前提条件が『子供』?

 そりゃ『子供』は可愛いですけど。



 『子供』は結果論であって、前提条件であるべきではない、と私は思います。



 そんな軽いもので、いいはずがない。

 自己満足みたいに感じてしまいます。

 うまく言葉にできないんですけど……。



 その考え方は、可愛いものを可愛いと言うのとは違うと思うんですよね。



 たとえば。


 猫を見て「かわいい!」は分かる。

 子供を見て「かわいい!」も、分かる。

 そして可愛がりたい、は分かるんですよ。



 ただ、見る前から「ほしい」、「いるべき」がわからない。



 人生を豊かにするからですか?

 介護してもらうためですか?

 可愛がりたいからですか?



 そんな、誰でもいい感じで『子供』がほしいんですか?



 『子供』が親孝行になるから?

 それ、可愛いものが見たいだけですよね。



 正直、『子供』に失礼じゃないですか?

 『子供』だって、意思があるのに。

 まるで自分のことしか考えてないみたい。



 それなら血筋を残したい、の方がまだ理解できる。動物的な本能なんだなって。

 だけど『子供』を蔑ろにした、この考えはよく分からない。理解ができない。


 前提条件がおかしいと思うんです。


 『子供』は人形でもなければ、便利なロボットでもない。本当に好きなら、『子供』の事を一番に考えないんでしょうか。



 『子供』は愛の結晶だから?

 じゃあ『子供』のいない夫婦は、愛がないとでも言うんですか?



 自分がこうだったから、ならまだ理解できる。理解と共感は別ですけどね。人生経験は、話してくれたら参考にはなりますから。



 でも強要は違うんじゃないですか?



 それはもう、助言でもなんでもない。

 人の意思を無視した強制でしかない。

 こっちの話を聞こうとしてないのだから。



 人間だから、理解できない事はあります。



 ある程度は仕方ないと思います。

 それを埋めるための行程が必要でしょう。

 お互い意見があって当然です。



 でもそれを無視されたら、人形扱いです。



 違いますか?

 考えた事がないだけでしょうか。

 私が面倒な人間だからですか?



 けど、考えるからこその人間でしょう?



 考える事を放棄して。

 周りに流されて、そのまま流すなら。

 子孫の前に、人間性を失ってませんか?



 今日も話を聞きながら思います。




 この人たちにとって私って、なんなんだろう、と。




 今回、私の中ではなかなか攻めた内容です。

 私が子供や結婚に重きを置いてないから、こその意見かもしれません。


 だってそこには、責任があるじゃないですか。


 夢を語るのは勝手です。

 それは制限されない、個人の自由です。

 空想でしかなく、自分だけのものだから。


 でも本当に、結婚して子供を、となったら。自分以外の人間が絡むのだから、責任を持つべきじゃないかと考えます。


 自分の人生に責任を持てるのは、基本自分だけです。それだって大変。


 それなら他人の人生に責任を持つのは、もっと大変な事ですよね。だから基本、みんな持たないじゃないですか。


 そういう点から、私は『結婚』が当然だとは思ってないです。むしろ背負える自信があんまりないまである。怖いなと思っちゃう。


 けれど私のこの感覚は伝わらないようで。

 (わかろうともしてないだろうけど)

 

 周りが無責任に言うその言葉の数々が、感覚違いすぎて理解できない、という話でした。


 別世界の人かと思えてくる……。

 いや、私が別世界の人なのか?笑


 皆さんには、うまく伝わっているといいのですが。


 私とて、できるなら理解したいものです。

 共感できるかは不明ですけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 三割以上の人が生涯未婚で過ごす現代、婚姻制度は現代日本の社会制度としては事実上破綻しています。 >別世界の人かと思えてくる……。  いや、私が別世界の人なのか?笑 はい、その通り[見え…
[良い点] 結婚というものは「心からこの人が好き!」っていう相手でないと、結婚後に後悔するものです。 ちょっと自分に受け容れられないことが発生したとして、それが「好きな人」ならば「仕方ないなあ」って笑…
[一言] 結婚するしないは自由とか皆口先では言ってるけど 主に男社会では35位までに結婚してないと、性格がヤバいヤツか人間性がヤバいヤツみたいに見られるよ。 俺もその年齢に当てはまるし、陰口でよく言わ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ