表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

竜の世界、ドラゴニア

ドラグーン・スクランブル・スクランブル

ハナゾノの空はこのように守られている。

「これは訓練である。これは訓練である。現在、北東から当基地に未確認騎(アンノウン)が急速接近中」


「スクランブル。スクランブル」


 ”電波探知(レーダー)”の加護(スキル)を授かったライトニングドラゴンに乗った竜騎士が、三騎編隊を保ったまま滑走路から、急速に飛び立って行く。


 ウインドドラゴンの上位種であるライトニングドラゴンは、少し小柄だが飛ぶスピードは速い。


 続いて、インターセプター(迎撃騎)として、赤竜に乗った竜騎士が三騎続いた。


 白い雲の間の空を、三騎の青いドラゴンは編隊を組んで飛んだ。


 未確認騎(アンノウン)電波探知(レーダー)加護(スキル)で探知した相棒の竜が、ハンドサインで方角と数を教えてくれる。


「ブルーワンより各騎へ、右下二時の方向。数、飛竜3、飛行艦1。そちらへ向かう」

 ”念話”の魔術で他の僚機に伝える。


 ゴーグルの”望遠”術式を起動する。

「エスコートに、黒竜1、赤竜2。リリーマルレーン級高速爆撃艦を確認」


 テンドロディウム級を発展させた、リリーマルレーン級は、オスプレイを大きくして真ん中に流線型の気嚢(飛行船の風船部分)をつけた形である。

 下部デッキには大量の樽爆弾を詰め込んでいる。翼の左右にはティルトローター方式のプロペラ。後部に二機、装備する魔術式ジェットで、高速巡行が可能だ。


「どうします隊長」


「リリーマルレーンの高速巡行は飛竜では追い付けん。インターセプター(迎撃騎)が追いつくまで時間稼ぎをする」

 

 飛竜の高度を取りながら言った。


 雲の合間を飛ぶ、敵騎と艦に斜め上から飛び込んでいく。


「ブルーワン、エンゲージ」

「ブルーツー、エンゲージ」

「ブルースリー、エンゲージ」


 編隊を組んだまま飛び込み、ライトニングブレスを浴びせるが、すかさずカバーに入った敵騎の”防御障壁”に無効化される。


「ブレイク。ブレイク」

 

 ブルースリーの近くで、黒竜のダークブレスが破裂、爆発した。

 ブルースリーの防御障壁が消滅した。

「ブルースリー、ペイルアウト(墜落認定)。あと頼んます。隊長」


 インターセプター(迎撃騎) である赤竜が到着。

 ファイヤーブレスを飛行艦に浴びせようとするのを、敵騎が邪魔をする。


 三対三のドッグファイトになった。


 そのすきに飛行艦が急降下し、翼の先にあるプロペラを後ろに倒し、高速巡行モードになった。

 魔術式ジェットの左右のエアインテークが開き、加速しようとした。


「取ったっ」


 その瞬間、ブルーワンにフォローされた、ブルーツーが”落雷(ライトニング)” の術式を当てた。(防御障壁の無い飛行艦には十分な火力)


 飛行艦はペイルアウト(墜落認定)


 訓練は、インターセプト(迎撃)側の勝利となった。

   

 


黒竜が、クラスターブレス(小さな爆発を複数発生させる)で目くらましさせていると、飛行艦は突破でき、強襲側の勝利。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ