突然の訪問(改)
読んで頂きありがとうございます。
改稿の主な点といたしましては大鳥のヒロイン力の向上の一点につきます。
お手数をかけましたがこれからもよろしくお願い致します。
今日も変わらない一日を過ごしている。午前の授業が終わり学校という檻の中の安らぎの時間、昼休み。
ご飯を食べ終わったので机の上で伏せていると教室の扉がノックされた。
「一年の大鳥朱音です。湯沢先輩はいますか?」
扉の向こうに立っていたのは一人の女の子、しかもかなりの美少女だった。
だが俺にその女の子に心当たりがない。
だがそんな俺とは裏腹に教室内がざわざわし始めた。
次第にざわめきとともにみんなからの視線を感じた。
え、なに...。あの子何かやばいのかな?
そんなことを考えていると彼女が近づいてた。
「こんにちは、湯沢先輩」
「違います、人違いです」
触らぬ美少女に祟りなし、である。
「う、嘘です、もう知っているんですからね!」
「なに、俺のストーカーでもしていたんですか?」
「ス、スト...ッ!?そんなことしてません!!ちょっと個人情報をあさっただけです!!」
「それはそれでだね!?」
「あ、大丈夫ですよ。個人情報といっても名前、顔、誕生日、住所ぐらいしか知りませんから」
まぶしい笑顔でとんでもない発言が飛び出す。
「十分すぎるねっ!?」
「冗談ですよ、ふふ。かわいいですね」
思ってたよりもやばいやつだった。
「でもこれだけは知ってますよ!彼女いない歴=年齢ですよね!」
「余計なお世話だ!」
たく、何がしたいんだよ。
何を考えているか全く見当がつかない。こんな美少女が俺みたいな地味なモブキャラに用があるわけがない。きっと何かの間違えだろう。
そんなことを思っていると彼女が照れくさそうにしながらソワソワしていた。
「せ、先輩ってRIMENやってますか?」
「あぁ、一応やってるけど」
RIMENとはスマホのアプリの一種でお手軽に友達とやり取りが出来るという友達がいることを前提とされている対ボッチアプリのことである。
実際に俺が登録しているのは母親と男友達一人だけという悲しい感じになっている。
少しだけ気にしていることは内緒である。
「そ、それでですね。よければ私と友達登録してくれませんか...なんて」
「...へ?」
今なんて?友達登録してくれませんか...なんて、といったのか?
今俺の脳内で理性と欲望が争っている。
(理性)「誰が、誰に、友達になりましょうと言ったんだ!」
(欲望)「この状況なら考えられる可能性は一つだろ!この子が俺に言ったんだよ!」
(理性)「そんなことあるわけ...」
(欲望)「よく見ろ。恥ずかしそうにスマホを持って俺に向いているんだぞ?認めちゃえよ」
(理性)「そ、そんなことあるわけ...」
(欲望)「認めちゃえよ」
(理性)「あるわけ...」
(欲望)「あるわけ?」
(理性)(欲望)「「ある!!」」
脳内満場一致で可決されました。
彼女は不安そうにまた尋ねてきた。
「...だめですか?」
「いえ、大丈夫です!」
「ありがとうございます!!」
彼女は今日一番の笑顔で返事をした。その後きっちり友達登録をして彼女は帰っていった。
その際に「あ、あとで必ず連絡しますから!!」という言葉を残して去っていった。
一人取り残された俺は今日残りの時間クラスメイトから好奇の目にさらされていた。
だが俺は初めて女子の連絡先(家族以外)を手に入れたことに実感が持てずにいた。