大変ですね(改)
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北里先生の元へ向かっている東雲先輩はいつもの生徒会長モードに切り替えていた。
すれ違う人、すれ違う人みんな会長に挨拶をする。それに笑顔で応える会長。いつもの光景だ。
ただ一点いつもと違う点が。みんながみんな俺を睨む。特に男子の視線が、いや死線が。
比較的に敵を作りたくない俺は先輩から少し離れて歩く。だがそんなこと露知らずなのか離れると近づいてくる。
そのせいでさらに睨まれる。負の連鎖である。
男女関係なく人気を総取りし容姿もさることながら面倒事も嫌な顔せずに引き受ける性格、人気が出ない方がおかしい。
実際はただの変態なのだが。
俺もただの一傍観者だったらあっち側だったんだろうか。
今となってははかない幻想だ。
そうこうしていると北里先生がいるという生徒会室についた。
生徒会室の扉を開けると北里先生がいた。だが誰かと電話しているみたいだ。
「はい。そうです!土曜日一緒に映画なんてどうかなって、へへへ」
パタン。
静かに扉を閉めた。見なかったことにしよう。うん、そうしよう。
「どうしたんだ?入らないのか?」
「今はやめておいた方がいいと思います」
「何かあったのか?」
正直に言うべきか、婚活頑張ってるから待ちましょうと。
てかなんで学校の中でデートの約束なんかしてんだよ。家ですればいいのに。
「先輩もいつか分かる時が来ますよ」
その言葉に先輩は首をかしげる。
まぁこの人はモテるから関係ないんだろうな。今までの彼氏もイケメンばっかりなんだろうな。
ガンッ!
生徒会室からもの凄い音がした。
何かあったのかと思い扉を開けて中に入った。
「大丈夫ですか!?」
「もう...終わりだ。このまま死ぬまで独身だ」
机の上にうなだれて涙を流す北里先生の姿があった。
あー、帰っちゃダメですかね?
「グスッ、あ、湯沢来てたのか...笑ってくれデートの約束すら取り付けることもできない悲しき女のことなんて...」
「フッ」
「お前、頭かち割られたいのか?」
すさまじいスピードでこちらに来た先生にそのままアイアンクローを決められてしまった。
ギャー、マジで頭が割れる!
「だって嗤ってくれって!」
「誰が嘲えと言った!」
「す、すみません!俺が悪かったので許して下さい!」
何とかアイアンクローから逃れることは出来た。
相変わらずの怪力なことで。
「で、何の用ですか?」
「今無くなった」
「...は?」
この人は何を言っているのだろうか。
「やっとデートが出来ると思って自慢話を聞かせてやろうとお前を呼びつけたんだが」
「失礼しました~」
踵を返し扉に向かって歩く。
「ま、待ってくれ!一人にしないでくれ!」
すがるように俺の制服を掴んできた。
普段は凛としていて美人な顔も今は涙で台無しだ。
「わかりました!わかりましたから!」
近くに置いてあった椅子に座った。隣には東雲先輩もちゃっかり座っていた。
俺が席に着くや否や「私の何がいけないんだ!」やら「若い女がいいのか!」やら「金か?胸か?お尻か?全部標準以上だぞ!!」などずっと聞かされた。
最終的には「もう婚活、嫌だぁ...」と悲しいことを言い始めた。
俺は呆れた顔をしながら適当に相槌を打っていた。チラッと横を向いてみると東雲先輩は何やら考え込んでいた。
聞き終わってから少しすると先輩が口を開いた。
「そんなに必死になっているから成功しないのでは?」
東雲先輩のその一言がとどめになったのだろう、号泣していた。
先輩的にはアドバイスをしたつもりなのだろうがはたから見ると追撃をかけたとしか思えない一言だった。
もう俺には手におえないと思い、罪悪感があるが帰ろう。扉に向かて歩いていると後ろから独身の嘆きが聞こえるが無視だ。
外に出て生徒会室の扉を閉めた。
「はぁ」
ため息をついて残り数分になってしまった昼休みを全部使って教室に戻った。
感想をもらえるとやる気が一段と出てきますね!
気が向いたら送ってくれるとうれしいな~なんて(*'▽')